追いつかねえよ
追いつかねえ
ひぃこら走っていったって
どこまでいっても追いつかねぇ
おっかねえ
おっかねえよ
際限のない欲望のまがまがしさ
その代わり
際限のない知性も宇宙の向こう
茶の間で笑っている風景が
何も変わらず
未来に投影されるように
明日もわからず僕たちは
今日の歌を歌う
今日も歌を歌う
ひとえに
ぶんかぶんか
って ハエが飛 . . . 本文を読む
時代の気分ってやつかな?
まだ書きかけの日記が終わんない
不確かな足跡の向こう
沈まぬ夕日が染まんない
日々 ロックなエモーションが
砕け散っていくから
僕の万年青二才も
過ぎゆかない
終わんないコードは
ポケットにしまって
次の日の朝と
スタートしよう
僕の悲しみは
君の悲しみと
リンクする?
ただそれだけを思っている
ただそれだけを願っている
ア . . . 本文を読む
僕が僕を生きたことを
確かに遺せる未来にしよう
この世に生きる誰もがきっと人類史に貢献している
僕が僕をあがいたことを
覚えているか
あのときは力の入れ方が分からなかった
分からなかったから何も成せなかった
いや 分からないだけではない 何もしなかった
嫌なことから逃げていた
もし今後僕がたとえ何にも選ばれなかったとしても
僕が僕を生きた痕跡だけは残そう そうしよ . . . 本文を読む
ある時
素直な言葉を否定された
物事を素直に表現することは
そんなに難しいことなの?
お母さん
ひとりの思い込み
社会の中で歪んだ感情
それを僕に押し付けて
それで楽しいの?
僕は人間に愛されている
愛されてきていまここにいる
誰かが僕の味方でいてくれるために
僕が自分の感情を押し殺すようなら
生きていないほうがマシだ
もし一個人が己が醜い欲望を遂行するだけの機関ならば
. . . 本文を読む
腕を切り落とさば
難事もことごとく
大成さるという
「アホか?」
天蓋の神様アングリ
口を開けて微笑んで
ところ狭しと並んだ人肉
頬張りて 汝自信家と見做す
そんな自分を
儚んで
三晩三晩(みばんさんばん)
自らを慰めて
それでは詰まらぬと
思い定めて
重い腰をば
ズイッと上げる
世を果敢なんだ凡才の成れの果ては…
ただ腐れ屍と相まみえたり
理解及ばぬ . . . 本文を読む
汚い欲望
きれいな愛
「きたないはきれい。きれいはきたない」と言った
シェークスピア演劇の登場人物も
きっともっと本質を見つめるようにという意味を込めて
言ったのだろう
外面だけの美しさなのか
内面から溢れ出る美しさなのか
しかして
きれいな欲望
汚い愛だなんて言い方は通用しない
もっとも欲望にきれいも汚いもない
愛もきれいな愛などと二重に形容する必要もない
もしきれいな欲望
汚い愛 . . . 本文を読む
語られ得ない有象無象の
ただ一人であるがゆえに
私は未だ醜い生物であり
甚だ見るに堪えないボンクラである
無明の中に生きるとは
つまりこういうことである
人の間に居ることを忘れ
己が世界に没入し 醜い心を持ち
いつもこそこそ人の不幸を嗤っている
そんな自分を
捨て去る日まで
そんな自分を捨て去ってしまえ
己がプライドなんてくそくらえ
. . . 本文を読む