大きく口を開けた地獄の入り口
生まれた頃からその近くに生息していた
熱さに茹だり 盲目にかまけて
色香にばかり吸い寄せられていた
醜いハエのような思想と
くだらない行為を繰り返し
僕は地獄行きの一本道を突き進んでいた
その間 徒花を咲かせることはあった
だが長くは続かなかった
周囲を見渡す青い目はとことんまで腐り
その腐乱臭で始終嘔吐 . . . 本文を読む
嘘生む像
奇跡はそのスクリーン上
煌々と輝く
その像生む象
囲まれるzoo
人々に身体中を撫でられて
その正体を溶かしてしまう動物は
明日を覚ます奇跡を起こす可能性を持つ
ノスタルジアの甘い闇は
その動物の格好の棲み処である
ウゾウムゾウに内蔵された
思想のストラクチャの何処かにあるスイッチを捜す
迫 . . . 本文を読む
卵一個割るのも難しくいや 何度も繰り返せば簡単さ何事にもコツが要る必死なんて辛いことは言わないで、でもね人は必ず死ぬんだよならば、今、自分の思うままに生きよう人間のどんな行動も死に向かって進んでいる、でもね人は大概次にバトンを渡して行くんだよ次に向かって、自分を大切に、感情を自由自在に動かしてね必死ってのは、そんな大層なスローガンでもない、個別的にする努力が、どれほどの力を持つか、個別的にその分を . . . 本文を読む
皆さま、今週もポエトリーニュースの時間がやって参りました。
このコーナーは、詩に関する情報をお届けする番組です。
それでは、早速ひとつ目の話題です。
イタリア出身のポーランド人の詩人、アポリネールさんが、詩で絵を描いていたことが分かりました。
1918年、アポリネールさんは『カリグラム』という詩集を書いて、高い評価を得ました。カリグラムとは、活字または手書きの字が作る形が重要な . . . 本文を読む