チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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第54話 かぶれ菜

2007年03月30日 | チエちゃん
 チエちゃんにとって、春を感じる野菜、
それが、かぶれ菜です。

 かぶれ菜は、この地方では欠かせない春の青菜です。
西洋アブラナの仲間で、「茎立(くきたち)」とも呼ばれています。

 食べ方は、何といっても、塩茹でのおひたしです。
そのまま醤油をかけて食べるもよし、削り節や刻みのりをトッピングするもよし、また、葉わさびの醤油漬とのコラボも最高です。

 新鮮なかぶれ菜は取れたて野菜の甘味が溢れています。

毎食卓に、そして、お茶うけに、どんぶりに1杯をぺろりと平らげるチエちゃんでした。

 このかぶれ菜のおひたしを食べる時、まさに〝自然のめぐみ〟を感じるチエちゃんです。

 農家であったチエちゃんの家では、野菜は季節ごとに一時期に取れるので、さやえんどうが取れれば、食卓は毎回さやえんどう、ナスが取れれば、毎回ナス、キャベツが取れれば、毎回という具合で、飽き飽きしていたものですが、不思議と、このかぶれ菜だけは毎回食べても飽きることのない野菜でした。

 おひたしの他、キノコ、ベーコン、油揚げと炒めても美味しく食べられます。
味噌汁の具にも味が出ます。