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時悠人chosan流処世術

★W杯サッカーでみた日本人のメンタリティ

2006-07-10 08:37:30 | スポーツ

 サッカーの第18回ワールドカップ決勝は、イタリアがPK戦の末にフランスを破って24年ぶり4度目の優勝を果たし、1カ月間の熱戦が幕を閉じた。

 この間、深夜のテレビ中継を何度か観たせいで睡眠不足の日が続いたので、ようやく規則正しい生活に戻れそうだ。今までに無く、サッカーを身近に感じるようになったが、日本のレベルがどの程度かを思い知らされた大会でもあった。また、他のスポーツと比べると、異常なほどのサポーターの熱狂振りにも考えさせられた。

 もう一つ、戸惑いを感じたのは、日本代表チームを牽引してきた中田の引退表明のコメントが教育関係者の間で評判を呼んでいること。彼のホームページに載った文章を教材に利用したいというものだ。読んでみたが、ごく普通のことを書いているとしか思えず、大きな反響を呼ぶ理由が分からなかった。老いとともに、ひたむきな感動を忘れた私の感性のせいだろう。

 ただ、私には技術的な話を語る資格はないが、彼が目指したサッカーの志しと実力は別問題だということを見せ付けられた気がした。中田はジダンとは違うし、ロナルジーニョ、ロナウド、フィーゴといった選手達のレベルでもない。野球の王、長嶋やイチロークラスでもない。その選手に過剰なまでの期待をかけて一喜一憂するのは、コマーシャリズムにどっぷり浸かった、現在の日本人の精神的な卑しさを見るようで寂しい。