プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★麻垣康三が麻垣河三

2006-07-24 08:36:53 | 日記・エッセイ・コラム

 読み方は、どちらも「あさがきこうぞう」だが、全く異なる様相を呈し始めた自民党総裁選。世論調査でも安倍官房長官に次いで2位の支持率を集めていた福田さんが不出馬表明し、一挙に安倍候補圧勝の流れが出来つつあるようだ。

 額賀・与謝野両大臣の名前も浮上しているが、それぞれの派閥の思惑絡みでしかない。派閥は解消したというが、総裁選の度に水面下で顔を出す”派閥”。自民党の体質は、変わっていない証拠といえよう。

 小泉首相は、就任当時から”自民党をぶっ壊す”と公言し、党内抵抗勢力を蹴散らす演出で国民の人気を得た。巧みな政治手法だと脱帽するが、新しい総裁が登場すると元に戻る懸念が払拭出来ない。昨年の総選挙後の残党狩りを見せ付けられた人達が、雌伏1年、決起する可能性は十分ある。それは、道路公団の民営化で、官僚や族議員の抵抗で妥協したのをみて、謀反を起こす必要がないと判断し、機の到来を待とうと決めたからだ。

 安倍候補有利となった総裁選だが、記者会見を見る限り、官僚作成の原稿棒読みでは、信頼がおけない。尊父の悲願を達成するまでは慇懃自重したい思いが重なるのだろうが、国民の見る目は別だということを心得ておいて欲しい。日本のニューリーダーを選ぶ以上、ビジョンを掲げて堂々と議論する機会を作るためにも「総裁公選」を検討して貰いたいものだ。