昨日、町内会の定例総会が無事終了し、2年間の役員任期をおえた。これで町会業務から完全に開放されるわけではなく、引き続き2年間会計監査の仕事を引き受けたが、今までの負担を考えると雲泥の差で気楽だ。
総会終了後、新旧役員で意見交換を行ったが、「2年間役員をしてみて、地域のあり方に対する印象が少し変わったでしょう」と問われた。確かに、顔見知りが増えたし、急速に進展する少子高齢化の波が当町会にも押し寄せている事実を認識した。ゴミの不法投棄や自己本位の行動が目立つ年齢層が増加してきた現実も思い知らされた。
だが、私自身の社会生活における価値観や対応方法には何の影響も及ぼさないと思ったし、むしろ、これまで以上に地域コミュニティと疎遠な生活圏内に逃避するように思える。一緒に酒を酌み交わし、世間話をネタに愚痴を言い合う場を求める文化にはやはり馴染めないようだ。
いずれ、自由に活動できないようになり、近所の皆さんのお世話になるのだと諭されたが、私は異なる人生の終焉を迎えたいと思っている。今はまだ、具体的なイメージまで描いていないが、少しずつ準備を進めている。人間誰しも死ぬ時は一人きりという厳然たる真実を直視し、残された貴重な時間を如何に有効に消費するかをエンディング・テーマに掲げて生きたいと思うのが、役員任期を終えた今朝の心境だ。