昨日の小ブログにさっそく抗議のメールが寄せられた。曰く、「パリの本当の良さを知らない」という趣旨のものだ。お読み頂いただけでも有難く思っているので、反論する気は全くない。パリは美食の町だし、世界屈指の観光都市であることは周知の事実だ。ただ、私の求めるものと合致せず、満足出来なかっただけのことである。
右の二枚の写真をご覧頂きたい。ルーブル美術館にある”ミロのビーナス”を前と後ろから撮ったものだ。後ろ姿はなかなか紹介されることがないので、これだけではどんな作品かを当てるのは難しい。前からの写真と対比すると、誰もが見覚えのあるポーズで、”ミロのビーナス”とすぐ分かる。
他の3枚は、いずれも有名なスポットだが、モンサンミッシェルの左の写真はどうだろう。
事前の知識が無くても、感動を与えるものは世の中に沢山ある。ガイドブックやテレビ・雑誌等で喧伝されるものが本物かどうか、最近、軽薄な紹介記事が多いと失望する。それはひとえに取材者の感性と価値観によるからだ。自分自身の価値観を確立することが肝要だということを改めて感じた旅だった。このままでは不完全燃焼になるので、ヨーロッパ卒業旅行は大好きなドイツ(4回訪問)をフリープランで周遊することにしたい。いつ実現するか分からないが、私達夫婦が揃って何度も出かけたいと思う国である。