写真(左)のバラ名は、かつて某テレビの商品名にもなった「高雄」。ジョギング・コースの途中にあるバラ園は小規模だが、96品種2,000本のバラが最盛期を迎えている。緑地公園の一角にあるバラ園は、昼間、幼稚園児の遠足やお年寄りの憩いの場としても賑わいをみせる。 昨日、買い物帰りに立ち寄ると、ベンチは弁当持参のお年寄りの花盛りで、さながら「バラ交流サロン」。介護を必要とする後期高齢者らしい人達を車いすで搬送するケアハウスの車も数台停車し、大渋滞。
長寿医療制度が高齢者を直撃している最中、本法律を強引に成立させた小泉元首相の活動が活発化してきた。「痛みに耐えて、その先にバラ色の世界」を夢見た国民に、トゲの痛みだけを残してさっさと退散したご仁が臆面もなく、だ。しかも、次期選挙を睨んでとなると、「政治家のモラルとは、、、」と、首をかしげてしまう。
華やいだバラ園は、彼らを直撃する逆風に耐える力を与えるかのようで、皆さん柔和な表情でバラを鑑賞していた。戦前戦後を自己犠牲を強いられながらもたくましく生き抜き、現在の豊かな日本をつくり上げたお年寄り達が、束の間の安らぎで満たされる筈もない。