気象条件は、スタート時(午前9時)で気温9度、湿度45%、曇りだったが、この季節特有の強い風に悩まされた。ランナーは、目標タイム順に整列するが、15,000名をこえる大集団なので、スタート直後に接触して転倒するランナーを何人も見かけた。
本大会の年齢区分はユニークだ。男子の部は、エリートA・B、マスターズA・B、ベテランA・Bに分けられる。エリートAは30歳未満、Bは30~39歳。マスターズAは40~49歳、Bは50~59歳。ベテランAは60~69歳、Bは70歳以上となる。ちなみに、参加者数はエリートA以下、3,407、3,071、2,328、1,647、673、105で、若年層のランナーが多いのが目立った。
さて、コースは、池田湖や開聞岳・砂蒸し温泉、山川港等、指宿観光のハイライトをめぐるワンウェーなので、景観が素晴らしいがタフなコースでもある。3㎞過ぎから上り勾配にかかり、10㎞付近まで高低差100mをのぼるので、7㎞付近から集団の中で自分の空きスペースをキープできるようになる。12~15㎞地点の池田湖周辺の菜の花畑は今が見ごろ。薄日が差し始め気温も徐々に上昇。遠くに開聞岳を望む絶景ポイントなので、記念写真を撮るランナーが数多かった。
15㎞過ぎから22㎞付近までは下りで、それを過ぎると27㎞までまた上りになる。前半で相当のスタミナを使うので、27㎞手前の坂はかなり厳しく感じる。その後も小刻みなアップダウンが続き、最後の難関となる35~36㎞の上りを過ぎれば、指宿温泉街に入り、ゴールまでゆるい下りが続く。制限時間は8時間だが、スタート後5時間を経過した時点で、交通規制が解除され歩道上を走る(歩く?)ことになるので、前のランナーを追い抜くのは難しい。