ある知人から、「消費税が上がる前に、金を購入しないか?」と誘われ、「金を買うお金が無いよ」と、笑ったが、今朝のテレビ番組に、同様の話題が出ていたので、二重に驚いた。
たとえば、相場10万円の金塊を買う場合、支払額は、105,000円(=100,000円×1.05)だが、売る場合も、105,000円になる。従って、消費税が5%から10%に上がれば、アップ分の5%が儲かるという勘定だ。
これは、金の売買は、「消費税を上乗せして行われる」市場取引の仕組みに着目したもので、一見、筋が通っている。金利が低い時に金に人気が集まるのは、「金が値崩れしない商品」だからだが、あくまでも保証は無い。
遊び金を投資するつもりなら、3%、或いは、5%の増税ギャップが稼げる理屈だが、相場には変動リスクがつきまとうのが常識で、老後のたくわえを失わないよう、肝に銘じておきたい。