★SNSと世論形成

　行政が統計データを都合よく利用するように、メディアが行う世論調査の信ぴょう性も怪しい。

　ちなみに「世論」とは、広辞苑によると“社会大衆に共通な意見”とあるが、社会大衆とはどの程度かとの定義はないので、便法として利用されがちだ。

　加えて、調査手段が多種多様化してきたので、集計結果だけを重視する傾向が強くなった。

　SNSの普及の宿命でもあるが、限定的で狭小な範囲での意見集約でも影響力を無視できない。また、一定の目的を設定して、都合の良いデータを集計する手段として利用される危険性だって否めない。

　IOT時代が到来し、スマホ万能のように思いがちだが、入り口と出口はアナログの人間主体であることを忘れないでおきたい。