★確定申告の不思議（後編）

　年金生活者には、「確定申告不要制度」があるので、申告不要と思いこんでいると税金を余計に払っている場合があるので要注意だ。

　①年金額が400万円以下で、源泉徴収の対象になっていることと、②その他の収入（配当など）が20万円以下の二つの条件を満たせば、確定申告しなくて済む制度だが、還付を受けたければ、申告が必要になる。

　「年金額100万円、配当所得10万円」で、確定申告不要と思っていた知人の確定申告を試算してあげたら、２万円近くの還付金が戻ると分かり、感謝された。

　申告が面倒だと思っても、「ふるさと納税」や「医療費控除」なども申告しない限り、還付されない。

　今では、E-TAXを利用すれば、1時間もかからずに作成できるので、労を惜しまないことが肝要だ。