プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★プレゼントの波紋

2008-05-24 13:01:28 | 日記・エッセイ・コラム

 外出先から戻ると、「郵パックが届いたけど、何か注文した?」と、女房が訊いた。差出人は、那覇市の法人でITサポート事業本部とあったが、まったく心当たりはなかった。

 最近、急増している「送りつけ詐欺商法」の手口が脳裏をかすめた。開封せずに送り返そうかと思ったが、差出人名も住所も明記されているので、調べてみた。検索サイトで送り主の正体が判明した。3月に沖縄へ旅行した際、利用したレンタカーのポータルサイト運営会社だったので、一応、開封することにした。

 中には、沖縄名産「ちんすこう」が入っており、手紙が添えられていた。利用者の中から抽選で毎月50名に名産品を贈る企画を始めたもので、その第一弾に運良く当選したという次第。予期せぬプレゼントに感謝しつつ、早速、お茶のお供に。ほんの少し前には、とがめるような眼差しで睨んだ主が、平然と「美味しいわね」と言うのがわざとらしくて腹立たしかった。

 連日、大量の情報を送りつけてくるマスメディア。企画・編集者の意向によって、いつの間にか予見・偏見が植え付けられ兼ねない。メディア特性を承知した上で、スポットの陰の部分に思いを馳せる努力が大切だ。メディア・リテラシーを真剣に考えないと単なる知識に振り回されるのがIT時代の宿命だ。私のケースは「日頃の行いに、、」??


★「バラ・サロン」盛況の陰

2008-05-23 09:56:33 | 日記・エッセイ・コラム

002写真(左)のバラ名は、かつて某テレビの商品名にもなった「高雄」。ジョギング・コースの途中にあるバラ園は小規模だが、96品種2,000本のバラが最盛期を迎えている。緑地公園の一角にあるバラ園は、昼間、幼稚園児の遠足やお年寄りの憩いの場としても賑わいをみせる。003 004 昨日、買い物帰りに立ち寄ると、ベンチは弁当持参のお年寄りの花盛りで、さながら「バラ交流サロン」。介護を必要とする後期高齢者らしい人達を車いすで搬送するケアハウスの車も数台停車し、大渋滞。

 長寿医療制度が高齢者を直撃している最中、本法律を強引に成立させた小泉元首相の活動が活発化してきた。「痛みに耐えて、その先にバラ色の世界」を夢見た国民に、トゲの痛みだけを残してさっさと退散したご仁が臆面もなく、だ。しかも、次期選挙を睨んでとなると、「政治家のモラルとは、、、」と、首をかしげてしまう。006

 華やいだバラ園は、彼らを直撃する逆風に耐える力を与えるかのようで、皆さん柔和な表情でバラを鑑賞していた。戦前戦後を自己犠牲を強いられながらもたくましく生き抜き、現在の豊かな日本をつくり上げたお年寄り達が、束の間の安らぎで満たされる筈もない。


★”しがらみ”の壁

2008-05-22 11:05:44 | 日記・エッセイ・コラム

 社会生活を送るうえで、束縛されるのは必然。法律や決めごとを守るのは当然として、個人生活の領域でも何かと”しがらみ”が多い。誰もが、色々な”しがらみ”の狭間でもがきながら生きている。そのストレスを最小限に食い止める手立ても知恵次第だと信じて来たが、これも結構難しいようだ。

 ”時悠人”を名乗ろうとも、それは手前勝手な理屈で、世間はそんな言い分など眼中にない。2年間の町内会の役員任期を終え、解放されたと思ったら、さらに2年間、会計監査を担当することになった。幸い、短期集中的な業務なので自由度がきき、苦ではないがやはり拘束される。今後益々、地域コミュニティの活動が重要視されるのに反比例して、世話役が高齢化・減少化傾向にあるだけに悩ましい。

 さて、”しがらみ”がない個人スポーツとして、マラソンを楽しんできたが、ある先輩から某「走友会」への入会を勧誘された。以前にも、会社の現役とOBでつくる「走る会」に誘われたが、今回は個人的関係もあって断るのが悩ましい。

 コーチ役がついて合同でトレーニングする環境が好ましいのは百も承知だが、私は、「晴走雨読」型で気紛れジョグ派だ。とりわけ、定期的な練習会のように組織的な活動が嫌いだけになおさらその抵抗感が強い。趣味の世界だけに、わがままを通したい。かといって、全国組織を束ねている責任者からの勧誘だけに”しがらみ”プラスα要素が重くのしかかる。


★「ねんきん特別便」の波紋

2008-05-20 10:18:49 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の午後、「ねんきん特別便」が届いた。舛添厚労大臣名によるお詫びに始まり、記録確認・回答の依頼、年金記録の読み方や回答票の記入例、さらには加入記録の確認の流れにいたるまで6ページにわたり、細々と解説してあった。

 一見して、読む気にならない代物だったが、「もれ」や「間違いがない場合」も回答しないといけないので、読み流してみた。典型的な官庁作成の文書だ。「ねんきん特別便」の送付から記録統合までの全体フローを最初に示したあと、本人が協力すべき事項を記述してくれれば理解し易いのだが、構成が全く逆。各論から入り、最後に全体の流れを示しているので、すべて読まないといけない。

 私は、年金受給前に社会保険事務所に加入期間を確認し納得していたのだが、年金記録を貰って不安になった。加入期間の通算は合うのだが、資格の得・失時期の区切りが理解出来なかった。出向・退職・再雇用や合併等による異動は自分でチェック出来たが、無関係な時期に資格の異動があった。給与事務担当が必要な手続きをしたのだと割り切った。

 物事は疑い出せばきりがない。といって、疑ってかからないと騙されるのでは情けない。年金に限らず保険や医療を含め、国と国民の間の信頼関係を大前提とした社会福祉制度は、真摯でシビアな管理をお願いしたいものだ。


★パリの後遺症

2008-05-19 14:06:05 | 日記・エッセイ・コラム

 フランスから帰国して4日目。ようやく時差ボケから解放され、今朝は30分程の軽めのジョグで汗を流した。7時間の時差以上に厳しく感じさせたのは、サマータイムと異常な暑さだった。

 この時期、フランスでは午後10時を過ぎても明るい。加えて、夕食は早くても午後7時、通常は8時過ぎと言うお国柄。レストランで夕食を終えホテルへ帰ると午後10時過ぎだったが、外が明るくて寝付けず、少しまどろんでも午前2時頃には目が醒めた。さらに、緯度的には北海道からサハリンあたりに位置するのに、気温は毎日27度位まで上昇。最高気温22度、最低気温12度前後との週間予報は見事に外れた。

207_4 パリの市街地では、暑さに雑踏も加わり息苦しく感じたが、12日に郊外のフォンテーヌ・ブロー城(左)と中世都市プロバンとを訪れた時に吸った空気はおいしかった。264_3 279_2                   

プロバンでは、観光客を乗せた馬車や乗馬を楽しむ姿が城壁に囲まれた中世都市に溶け込みのどかな景観を呈していた。 フォンテーヌ・ブロー城の方が高名だが、プロバンも世界遺産に登録されており、華やかなパリと異なる歴史の重みを感じた。

 帰国後、往路と反対の現象に3日間悩まされた。現地に慣れた体が元に戻るまでに相当の時間を要したのは、適応能力の減退で老化の証明でもあった。