プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★言いたい放題~孤独・孤立死~

2012-03-24 10:41:49 | 日記・エッセイ・コラム

 18日のマラソン終了後、妻と長女夫婦との4人で、韓国料理店で夕食を共にした。長女とは、年に1,2度、一緒に旅行しているが、4人揃うのは、数年ぶりのことだった。

 多人数だと、いろいろなメニューをチョイス出来るので、日頃、味わえない料理を満喫した。老夫婦二人きりの食事とは違って、他愛のない話題でも笑いに包まれ、まっこりの酔いも手伝い、家族の温もりに浸った。

 食事を終え、二人と別れてホテルに帰る途中、地下鉄の車内吊りに、「孤独死」、「孤立死」の文字を見つけた。東京では、世帯構成人員が1.99人にまで落ち込んだ。メディアは、「孤立・孤独死」を社会問題視し、行政やNPO・町内会に救済策を求めるが、違和感を感じる。

 自由奔放な生き方を望み、自らの意思で核家族化を進展させた結果が、孤独・孤立の社会構造に辿りついたもので、因果応報だ。自分で、最後の面倒を見ることが出来ないのが人間だが、自ら招いた結果を受容する覚悟だけはしておきたい。


★2012板橋Cityマラソン:感想記

2012-03-22 09:19:51 | 日記・エッセイ・コラム

 ワースト記録を更新したレースだったが、いつもと異なる感慨があった。設定ペースを維持出来たのは、10㎞までで(40分/5㎞に対し、39分29秒、39分50秒)、その後、徐々にペースダウンし、25㎞地点で、5㎞のラップが42分30秒かかった時、「途中棄権」の四文字が頭をかすめた。

 「ここで止めたら楽になれる」、「どうしてそんなに無理をするんだ」と、悪魔がささやいた。一旦、弱気になると、その声が際限なく大きくなり、抗しきれなくなるのだが、いつもと違い、「耐えろ、耐えろ」と、別の声がした。

 さて、マラソンの特質は「集団の中の孤独を楽しむ」ことにある。私がマラソンを好む理由でもあるが、最近、もっと高次元で考えるようになった。

 人間は本来、孤独な存在で、どれだけ仲の良い夫婦であろうと、友人・グループであろうと、人生の終末は一人で乗り越えるしかない。その宿命に備えるために、老齢者は、日頃から孤独に耐える修練を積むべきで、マラソンは、その最高の機会だ。

 「42.195㎞=死に行こうか」と、思わず口走ったら、新たな耐力が湧いた。決して、望むべきことではないが、ゴールしてばったり昇天したら、それも天命だと思い詰めたら、最後まで足が止まらなかった。参考までに、16,987人のエントリー者中、60歳代は1,349人、70歳以上は322人だった。


★2012板橋Cityマラソン:完走記

2012-03-21 09:26:24 | スポーツ

 「2012板橋City(旧荒川)マラソン」大会は、3月18日、16,987人のランナーがエントリーして開催された。制限時間は、初心者でも十分完走出来る7時間で、コースもフラットで走り易い。

 午前8時現在の気象条件は、曇天、気温8度・湿度88%で、無風状態。終日、冷たい雨が降っていた前日の天気が嘘のようにあがり、所々にぬかるみが残る程度で、走り易いコンディションだった。

 にも拘らず、結果は5時間58分台(手元計時・ネット)で、目標タイムをクリア出来ないばかりか、ワースト記録を更新してしまった。予想通りと言えばそれまでだが、設定したラップ・タイム(40分/5㎞)を維持出来たのは10㎞までで、それ以降はタイムを落とすばかりだった。

 手指の感覚が無くなり、思うように体が動かないので気弱になり、何度も途中棄権を考えたが、何とか耐えた。最大の収穫は、長時間、運動し続ける持久力を確認できたことと、弱気虫を克服し走り切ったことだった。


★最後の調整

2012-03-15 10:58:57 | 日記・エッセイ・コラム

 18日開催の「板橋Cityマラソン」に参加するため、出発する。3年ぶりのフルマラソンだが、これまでに感じたことの無い不安が渦巻き、レース展開のイメージが湧いてこないで困っている。

 目標タイムを設定しないとペース配分が決まらないのだが、長い距離を走りこんでいないために、完走が心もとない。昨日までは、「30㎞4時間」(8分/㎞)と考えていたが、一応、「5時間35分~40分」置き換えてみた。

 さいわい、故障個所がないので、精一杯の走りをして来たい。今回の結果によって、今年のトレーニング計画を練り上げたいと思っている。

 次回ブログの更新は、3月21日の予定。


★身びいき

2012-03-13 10:21:58 | スポーツ

 ロンドン五輪のマラソン出場選手6人が決定した。顔ぶれを見て、納得する人もいれば、そうでない人もいる。原因は、選手選考基準の曖昧さによるのだが、「一発勝負か実績重視か」で常に論を分かつ。

 マラソンの元オリンピック代表選手が、「一発勝負にした場合、初マラソンのランナーが上位3位までを占め、代表に選ばれたとして、本番で果たして良い成績を残すかは疑問だ」と発言したが、何とも不思議な論理だ。

 過去、優勝の絶対本命と目された選手が入賞出来なかったり、途中棄権したレースは何度もある。レース当日に合わせて計画的に調整を積み、万全の状態で臨んでも、最高のパフォーマンスを発揮出来ないこともある。

 オリンピックのマラソンには他の競技のような予選はなく、一発勝負だ。その日の気象条件やレース展開にも左右され、実績のある選手が勝つとは限らないし、また、それがマラソンの魅力でもある。選手選考方法を議論するよりも、選ばれた選手が最高の結果を出すことを願っている。