ブラッスリー ポール・ ボキューズ 銀座

2013-04-23 10:04:17 | フランス料理店

4月20日、銀座マロニエゲートにあるブラッスリー ポール・
ボキューズ 銀座でお昼をいただきました。
オーダーしたのは、メインディッシュにデザートがついた
セットです(2,000円)。
注)飼い主とコロ子はそれぞれ別の献立をお願いしました。




リエット(カレー味)

パン

キャベツで包んだ真鯛のクネル 春野菜のヌイユと一緒に
甲殻類のムースリーヌソース(コロ子)

柔らかく煮込んだ豚ホホ肉のパネ ディアブール風
ブリーンピースのフランセーズとベーコンセッシュ(飼い主)

"クレームダンジュ"イチゴのスープとルバーヴのコンフィチュール
黒胡椒の香るクランブル添え(コロ子)

オレンジ風味のチョコレートのガトー
紅茶のエッセンスとグランマルニエのアイスクリーム(飼い主)

コーヒー

メインもデザートも手抜きなく作られていて、おいしかったです。
銀座に出掛ける用事があれば、また寄りたいと思います。 


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ハンディとアドバンテージ

2013-04-23 10:03:48 | 日常

朝日新聞社説と津田氏・内田氏の論文

楽天・ユニクロ社長に「英語公用語化」反対の手紙を送った理由
PRESIDENT 2011年4月18日号
著者 筑波大学大学院教授 津田幸男

楽天、ユニクロ(ファーストリテイリング)という当代きっての人気企業が
「英語の社内公用語化」に踏み出した――。驚くべきニュースに接した私は、
10年7月、両社の社長に注意喚起を促す手紙をお送りしました。

私の専門は「英語支配論」「言語政策」です。英語支配が世界の言語や文化
に与える影響を主な研究テーマとしています。その観点から、両社のような
注目度の高い企業が、英語の公用語化という思い切った施策をとるのは大き
な問題があると考えたのです。

それはなぜか。簡単にご説明しましょう。

英語は事実上の「世界標準語」であるといわれます。各種国際会議で使用
されるほか、政治やビジネス、あるいは観光、娯楽においても主役の地位を
占めています。世界の人々とコミュニケーションをとることができる、便利
な言語であるのは間違いありません。

しかし、こう考えてみたらどうでしょう。

英語とはアメリカ合衆国や、かつての大英帝国の言葉です。アメリカ人や
イギリス人の母語が世界標準語として使われているということは、彼らに
とって非常に都合のいい状態です。その一方、私たち日本人のように英語
を母語としない非英語圏の人々にとっては、非常に都合が悪いのです。

なぜなら、英語を母語とする人たちは、この世界標準語を特別な学習なし
に習得しますが、私たちが英語をマスターするためには、学校教育に始まり
長期間にわたって延々と勉強を続けなければなりません。それでもなお、
私たちの英語力がネイティブ・スピーカーに追いつくことは困難です。

その間の努力を英語圏出身者は別のこと、たとえば専門の研究に振り向け
ることができます。これは私たち非英語圏の人間が背負わされた、理不尽
なハンディというべきではないでしょうか。(づづく)

グローバルリスクについて 内田樹の研究室
 .....英語が国際共通語になっているのは、イギリス、アメリカという
二国がこの200年世界のスーパーパワーとして君臨してきたという歴史的
条件がもたらしたもので、彼らが母語を国際共通語にしたがるのは、「母語
がそのまま国際共通語である国民」は外国とのビジネスでも国際会議でも
国際学会でも圧倒的なアドバンテージを握ることができるからである。
言語は政治である。
そして、英語は覇権をもった言語である。
「覇権言語」を母語とする人間はその事実からできるだけ長期にわたって
政治的・経済的・文化的なアドバンテージを取り出そうとする。
そういうものである。(後略)

2013年4月12日朝日新聞
(社説)英語教育 まず先生から始めよう

 大学の受験資格に国際テストTOEFL(トーフル)などの英語検定を。

 自民党の教育再生実行本部が提言した。各大学は、検定で一定の成績をとる
ことを受験や卒業の要件にする。高校は卒業までに全員が120点満点のTOEFL
で45点、英検なら2級を――。そんな内容だ。

 中高6年学んでも話せるようにならないような英語教育を、本気で変えよう。
入試改革としてよりも、むしろそんな問題提起として注目したい。

 実現にはまず、先生の英語力を上げる必要がある。英語を使える先生に習わ
なくては、生徒も使えるようにならない。

 みんながみんな大学を受けるわけではない。将来、英語で仕事をするわけ
でもない。

 しかし、こうした受験資格をつくるなら、小中高で「使える英語」を身に
つけさせることが前提になる。そうできれば、大学を受けない人にも役に立つ。

 たとえば、旅先や近所の外国人と話すとき。生活のなかで英語を使えて損はない。

 英語の授業は中学で週4コマある。英会話教室なら、6年間これだけ通って
上達しないようでは、きっとつぶれる。

 「読む」に偏っていた学校の授業も、話す、聞く、書くをふくむコミュニケー
ション力全体を養う方向に変わりつつある。高校では今春から英語は英語で教える
のが原則になった。

 だが、生徒の実力はどうだろう。国がかかげる「中学で英検3級、高校で2級か
準2級」の目標に達している子は、3割しかいない。文部科学省の調査でそんな結果
がでた。

 無理もない。英語の先生で、目標のTOEFL80点(英検準1級)以上とっているのは
中学で3割、高校で5割だ。7年前の調査と大差はない。教育委員会がひらく数日の
集中研修をうけた先生は、中高ともせいぜい1割かそれ以下だ。

 提言はこの「TOEFL80点相当」を英語教員の採用条件にし、現職の先生には全員
研修を受けさせるよう求めている。

 教員を育てる大学で、学生に英語圏の人と話す機会を増やすことも必要だろう。
外国人教師をもっと採用するのもいい。

 ほかにも課題は多い。

 資格になる英語検定に1回数千~2万円強かかる。家計の負担をどう支えるか。民間
テストを公的に使ううえで公正さはどう保つか。入試の2次試験が文法重視のままでは
受験生の負担が増すだけになる。

 それでも、6年かけて英語ぎらいを量産するより、話せる子をたくさん育むほうがいい。


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