海外の高級ファッションブランドが日本から中国などの
新興市場へシフトしていると毎日新聞に報じられて
いました。
高級ブランド:さよなら日本 相次ぐ撤退・縮小
毎日jp 2009年10月29日
「何となく寂しい」感を漂わせる記事でした。
そもそも海外高級ファッションブランドの商品が日本で
売れなくなったのは、
「日本人が成熟して、海外高級ブランドに飽きた」
「キャンバス地をポリ塩化ビニール加工したカバンや財布に
何万円も払う馬鹿らしさに気づいた」
ってことじゃないかしら。
かく言う私も、様々なブランドに手を出し、失敗を重ねて
現在の心境に至りました。
海外高級ブランドは、新たなカモを中国で見つけたという
だけの話です。外貨いっぱい持ってそうですからね。
2007年ニューヨークタイムズに掲載されたコラム
Made in China on the Slyを読むと、ラグジュアリー
ブランドが80年代に大変貌を遂げたことが解ります。
元々は小さなファミリービジネスで、限られた顧客だけを
相手にしていたのですが、ビジネス王たちがこれらの
ブランドを買収し、市場をグローバル化するだけでなく、
贅沢のデモクラティゼーションと称して、顧客層を
中間市場にまで拡大していきます。
For more than a century, the luxury fashion business
was made up of small family companies that produced
beautiful items of the finest materials. It was a
niche business for a niche clientele. But in the late
1980s, business tycoons began to buy up these companies
and turn them into billion-dollar global brands producing
millions of logo-covered items for the middle market.
The executives labeled this rollout the “democratization”
of luxury, which is now a $157-billion-a-year industry.
今日のブランド商品は、発展途上国で安価な労働力を使って
製造されているものが少なくありません。そのような商品も
デパートに並ぶと何倍もの値札がつけらます。
イタリアのある高級ブランドの製品は、Made in Italyのラベル
を貼付するために現在もイタリアで生産されていますが、実は
時給2ユーロで雇われた中国人の不法就労者によって作られて
いると言います。
To please customers looking for the “Made in Italy”
label, several luxury companies now have their goods
made in Italy by illegal Chinese laborers. Today, the
Tuscan town of Prato, just outside of Florence and
long the center for leather-goods production for brands
like Gucci and Prada, has the second-largest population
of Chinese in Europe, after Paris. More than half of the
4,200 factories in Prato are owned by Chinese
entrepreneurs, some of whom pay their Chinese workers as
little as two Euros ($3) an hour.
中国人の労働者が作った製品を、本国の中国人が何十倍もの
価格で買う。まるで喜劇です。
詳しくはこちらのコラムへ
Made in China on the Sly
Made in China on the Sly
By DANA THOMAS Published: November 23, 2007
海外高級ブランドも一皮むけばこんなもん。
日本から撤退していくのを、寂しがるなんてバカバカしい。
むしろ喜んで送り出しましょう。
新興市場へシフトしていると毎日新聞に報じられて
いました。
高級ブランド:さよなら日本 相次ぐ撤退・縮小
毎日jp 2009年10月29日
「何となく寂しい」感を漂わせる記事でした。
そもそも海外高級ファッションブランドの商品が日本で
売れなくなったのは、
「日本人が成熟して、海外高級ブランドに飽きた」
「キャンバス地をポリ塩化ビニール加工したカバンや財布に
何万円も払う馬鹿らしさに気づいた」
ってことじゃないかしら。
かく言う私も、様々なブランドに手を出し、失敗を重ねて
現在の心境に至りました。
海外高級ブランドは、新たなカモを中国で見つけたという
だけの話です。外貨いっぱい持ってそうですからね。
2007年ニューヨークタイムズに掲載されたコラム
Made in China on the Slyを読むと、ラグジュアリー
ブランドが80年代に大変貌を遂げたことが解ります。
元々は小さなファミリービジネスで、限られた顧客だけを
相手にしていたのですが、ビジネス王たちがこれらの
ブランドを買収し、市場をグローバル化するだけでなく、
贅沢のデモクラティゼーションと称して、顧客層を
中間市場にまで拡大していきます。
For more than a century, the luxury fashion business
was made up of small family companies that produced
beautiful items of the finest materials. It was a
niche business for a niche clientele. But in the late
1980s, business tycoons began to buy up these companies
and turn them into billion-dollar global brands producing
millions of logo-covered items for the middle market.
The executives labeled this rollout the “democratization”
of luxury, which is now a $157-billion-a-year industry.
今日のブランド商品は、発展途上国で安価な労働力を使って
製造されているものが少なくありません。そのような商品も
デパートに並ぶと何倍もの値札がつけらます。
イタリアのある高級ブランドの製品は、Made in Italyのラベル
を貼付するために現在もイタリアで生産されていますが、実は
時給2ユーロで雇われた中国人の不法就労者によって作られて
いると言います。
To please customers looking for the “Made in Italy”
label, several luxury companies now have their goods
made in Italy by illegal Chinese laborers. Today, the
Tuscan town of Prato, just outside of Florence and
long the center for leather-goods production for brands
like Gucci and Prada, has the second-largest population
of Chinese in Europe, after Paris. More than half of the
4,200 factories in Prato are owned by Chinese
entrepreneurs, some of whom pay their Chinese workers as
little as two Euros ($3) an hour.
中国人の労働者が作った製品を、本国の中国人が何十倍もの
価格で買う。まるで喜劇です。
詳しくはこちらのコラムへ
Made in China on the Sly
Made in China on the Sly
By DANA THOMAS Published: November 23, 2007
海外高級ブランドも一皮むけばこんなもん。
日本から撤退していくのを、寂しがるなんてバカバカしい。
むしろ喜んで送り出しましょう。