雪窓寿しの思い出

2021-06-18 11:16:22 | グルメ
飼い主は昆虫採集が趣味なので、日本中いろんなところに旅する。
採集地は観光地でないことが多く、地元の方の生活の場に
つかつかと入っていって、自らが『おじゃま虫』になっていることも
しぱしば
 
むかし、山梨県の某所で採集を終えた後、御代田町の電柱に、
お寿司屋
さんの広告が掲げられているのに気づいた。その名は「雪窓寿し」。
美しい名前のお店に、ものすごく好奇心を掻き立てられたが、
当時20代でお金がなく、お寿司屋さんで食事することなど考えられ
なかった。
 
その後飼い主が会社からドイツの大学に留学させてもらえることに
なり、侘しい冬を彼の地で過ごしたのだが、ソーセージとハム主体の
食事に飽き飽きして、「日本に帰ったら雪窓寿しでお寿司食べたいね」
が合言葉になってしまい、夢にまで見るように...。
 
晴れて日本に帰国後、ようやく雪窓寿しでお寿司を食べた。
うれしかった。だが、思い入れが強すぎた分、いくらか落胆したことも
覚えている。
飼い主が定年退職したら、また伺いたいと思っていたが、もう閉店して
しまったようだ。
若い日の思い出をありがとう。

訂正 昼休みに私の日記を見た飼い主から「雪窓すしのある御代田町は
長野県です」とメールが入りました。謹んで訂正させていただきます。

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