どうしてイカナゴが減少したのか。県は「海がきれいになりすぎた」ことを
理由の一つとして挙げていますが、これなら誰も傷つかないので、そういう
ことにしているように私には思えます。
真因は(みんな認めたくないだろうけど)獲りすぎとしか思えません。
実家の母がいかなごを炊き始めたのは1970年代半ばのこと。
当時はまだご近所にお裾分けする程度のかわいい量だったんですが、
宅配便の普及とともに、遠方の親戚にまで送るようになり、炊く量が
年々増加、ピーク時にはワンシーズン30kg炊くようになりました。
たくさん獲れている時、みんなが悪乗りする前にこそ、行政が自制を
促すべきだったのに、県や市は、まるで町おこしのような盛り上げ方を
しました。
2018年、地元の超絶有名ないかなご釘煮専門店が負債をかかえて倒産
した時、あの時が警鐘を鳴らす最後のチャンスだったような気がします。
何年か我慢して資源が回復するまで待つべきでした。
した時、あの時が警鐘を鳴らす最後のチャンスだったような気がします。
何年か我慢して資源が回復するまで待つべきでした。
私の母も愚か者、愚か者の作った釘煮を食べ続けた私も、また愚か者です。