「胃もたれしている時は、食べなくても痩せない」
というのが、私の持論です。
胃の具合が悪くて
しばらく食べるのを控えた後
「さぞかし体重が減っているだろう」と
ウキウキ体重計に載ってみるも、ほとんど変化なく肩透かしをくらう
という経験から得た教訓です。
これって、普通は反対に考えますよね。
内臓の調子が良くて、消化吸収がスムーズに行われると
栄養分が全て身についてしまうような気がするし
そもそも食べなければ体重は減るでしょう、と。
でも実際そうではないんです。
東洋医学では
肥満は「脾胃」(消化器官の総称)の病症の一つである
と考えます。
なので「胃もたれしている時は、食べなくても痩せない」
というのはアリ、なんですが
なんとなく胡散臭く思われてしまうのではないか、と
患者さんに説明し辛くて・・・。
そうしたところ
皮膚科の先生が講師をされた勉強会で
「空腹を感じたとき、成長ホルモンの分泌がアップする」と聞き
なるほど!
と思ったわけです。
成長ホルモンって、身体の成長が止まった大人においては
主に代謝に作用して
「血糖値上昇」や「体脂肪分解の促進」などの役割を果たすんですね。
つまり、胃もたれを起こした状態で空腹を感じないまま食事をすると
成長ホルモンが充分に分泌されないため
カロリーを消費せず、身体に溜めこんでしまう
ということが起こります。
また、食事量を控えたところで、ダイエットの成果はあがりにくい、というわけです。
結局、なにが言いたいかっていうと
鍼灸で、内臓の機能を上げることは
ダイエットにも有効ですよ、ということです。