センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン著 新潮文庫)読了。
1996年出版のベストセラーに
新たな寄稿文を加えて、今年、文庫化されたものです。
生物学者のレイチェルが、甥(実際には姪の息子)ロジャーに
「世界の神秘さや不思議さに目を見張る感性」を授けたい、と綴った随筆。
私、2回読んだんですけど、1度目は正直よくわからなくて、つまらなかった。
自然の素晴らしさ、それを感じる大切さが切々と書かれているんですが
「だから何?」って思ってしまった。(なんて感性が乏しいのか・・・。)
ところが、錚々たる執筆陣(福岡伸一・若松英輔・大隅典子・角野栄子)による
寄稿文を読んで、あらためて読み返してみたら
とたんに引き込まれました。
それぞれ “センス・オブ・ワンダー愛” に溢れていて、よき道標となったのだと思います。
そうそう。
神経科学者の大隅典子さんが
寄稿文「私たちの脳はアナログな刺激を求めている」の中で
ヒトは「脳のどこで美しさを認知しているのか」という研究を紹介しているんですけど
美しいと感じたとき血流が増えて活性化する脳の部位は、ちょうど眉間の奥に相当する部分なのだそうです。
眉間といえば、“第3の眼”と言われる場所ですね。
昔の人は、感覚的に解っていたんだなあ。