基本的にジュエリーにご興味のない方は、「ああ、またジュエリーの話かあ
」と思われるかもしれませんが・・・まあ、そうおっしゃらずにお付き合いくださいね
ひとつの知識?話題?として、面白いお話なので
じつは、5月の14日から21日までの1週間、私は母と一緒にギリシャに行ってきました
フライトの関係で、旅程の前後一夜ずつは首都アテネに宿泊しましたが、今回の目的は「エーゲ海の島に行ってみる」ということだったのです。
先月に父の納骨も済ませ、母はやっとホッとできるようになり・・・私も父を亡くした後のバタバタも一段落・・・母の希望での旅行でした。
ギリシャは私も初めて訪ねる国で、ある知識は「オリンピック発祥の地」「パルテノン神殿」「エーゲ海の島々」「ギリシャ正教」程度。
時期的には、夏のトップシーズンの前で、まだまだ真っ青な海、真っ青な空
というわけにはいかず、朝夕はとても寒く、ディロス島という島全体が世界遺産という島に行った日は、何と気温15℃。旅行の服装は本当に難しい、ということをあらためて実感した日でした
今回、お話をしたいのは「サントリーニ島」という島のこと。
この島は、よくご存知の「断崖に建つ白い家々、その中の青いドームの教会、青い海、青い空」というあの島です

エーゲ海の島々はアップダウンが多く、道も石畳ということで、景色を満喫する以前に、母の足元の注意が私の役目だったので、ワクワク感も100%というわけにはいきませんでしたが、でも、目の前に広がる世界は、まさに絵葉書やカレンダーの景色、そのものでした
世界的な観光地、リゾートというわりには、比較的「田舎感」の残った島で、階段状の狭い道の左右にはお土産屋さんがぎっしり。
でも、そんなお土産物屋さん通りの中に、決してお土産物ではない、ハイジュエリーの宝飾店がポツポツあるのです
もちろん、大きな店ではありません。間口は狭く、広さはお土産店の倍くらいでしょうか。中を覗くと、ビシッとこぎれいに装ったお店の方達・・・そのいでたちも、お土産屋さんの体ではありません。
ウインドウをのぞきこむと、ローマやフィレンツェ、東京にあってもおかしくない立派なジュエリーが並んでいます
私が母に「これは間違いなくイタリアのクリベリのものよ
」などと話していたら・・・満面の笑顔で、素適なオジサンが登場

「マダム、あなたのピアスはイタリアのものだね
、ナニスだよね。」と言われ、私はおおおおおおおー
となりました。確かに、まさにその通りだったのです。
私は旅先ではジュエリーは買わないの、ごめんなさい
と最初からお詫びをして立ち去ろうとしましたが、あなたと話したいから、是非お茶でも
と言っていただき、中へ。
そこで、私は「どうして、ここにハイジュエリーのお店が点在しているのか?」とおたずねをしました。
いやいや・・・お答えは、私の知らない世界のお話で・・・本当に興味深く・・・とても夢の膨らむお話だったのですよ
おっと、知らないのは私だけで、みなさまはすでによくご存知かもしれませんね。そうだったら、今さらこんなお話をごめんなさい
お答えはね、サントリーニ島には「エーゲ海のクルージング船がたくさん入ってくるから」なのだそうです。
トップシーズンになれば、一日に何艘もの世界の大型客船が入港。そして、クルージングを楽しむ富裕層がワンサカ崖下のはしけの桟橋から、汗を流して徒歩で・・・ロバに乗って・・・味気ないけれども、2分のケーブルカーで崖の上の町「イア」や「フィラ」に登ってきて、旅行の優雅な気分の中でお買い物をする・・・だから、お土産物ではない、本物のジュエリー店が存在し、きちんとお商売になるのだ、とのことでした
そのお店には、デザイナーもいて、自社工房もあり、とても素晴らしいビザンチン風のジュエリーも制作されていました
かつて繁栄を極めたギリシャも、トルコに征服された時代があり、ビザンチン風のジュエリーは、その頃の副産物なのだそうですよ。
ヨーロッパを旅行すると、歴史の知識は本当に必要だなあ、と実感します
その翌日、私達がミコノス島に小さな船で移動をする日。
崖下をながめると・・・3艘のビルのような大型客船が停泊していました

MSCとコスタというイタリアのクルーズ船、ロイヤルカリビアンというアメリカのクルーズ船でした。
きっと、アレクサンドロスというあのお店には、欧米のお客様が立ち寄るのでしょうね
このアレクサンドロスで見つけたイタリアのジュエリー「クリベリ CTIVELLI」は、保税展に足を運んでくださったみなさまには有名ですね。
保税展以外の展示会には、「ナニス NANIS」というイタリアの工房が時々登場します。ピカピカに磨き上げた18K等の金属に、小さな彫刻刀のような工具で、表現は悪いですが直線の無数の「キズ」を付けていくのです。もちろん、これは匠の技です。そうすると、つや消しのような、とても落ち着いたジュエリーが仕上がります。
宝石が付いていなければ、ジュエリーとは呼べないだろう・・・という先入観のある日本人にはなかなか飛びついてはもらえないジュエリーですが、このNANISのジュエリーの技術の高さ、美しさも必見です。
ジュエリーマナーズでみなさまにご紹介している様々なジュエリーは、ギリシャのサントリーニ島でも、世界の人達に人気のジュエリーなのだということを知り、あらためてうれしくなった時間でした




じつは、5月の14日から21日までの1週間、私は母と一緒にギリシャに行ってきました

フライトの関係で、旅程の前後一夜ずつは首都アテネに宿泊しましたが、今回の目的は「エーゲ海の島に行ってみる」ということだったのです。
先月に父の納骨も済ませ、母はやっとホッとできるようになり・・・私も父を亡くした後のバタバタも一段落・・・母の希望での旅行でした。
ギリシャは私も初めて訪ねる国で、ある知識は「オリンピック発祥の地」「パルテノン神殿」「エーゲ海の島々」「ギリシャ正教」程度。
時期的には、夏のトップシーズンの前で、まだまだ真っ青な海、真っ青な空


今回、お話をしたいのは「サントリーニ島」という島のこと。
この島は、よくご存知の「断崖に建つ白い家々、その中の青いドームの教会、青い海、青い空」というあの島です


エーゲ海の島々はアップダウンが多く、道も石畳ということで、景色を満喫する以前に、母の足元の注意が私の役目だったので、ワクワク感も100%というわけにはいきませんでしたが、でも、目の前に広がる世界は、まさに絵葉書やカレンダーの景色、そのものでした

世界的な観光地、リゾートというわりには、比較的「田舎感」の残った島で、階段状の狭い道の左右にはお土産屋さんがぎっしり。
でも、そんなお土産物屋さん通りの中に、決してお土産物ではない、ハイジュエリーの宝飾店がポツポツあるのです

もちろん、大きな店ではありません。間口は狭く、広さはお土産店の倍くらいでしょうか。中を覗くと、ビシッとこぎれいに装ったお店の方達・・・そのいでたちも、お土産屋さんの体ではありません。
ウインドウをのぞきこむと、ローマやフィレンツェ、東京にあってもおかしくない立派なジュエリーが並んでいます





「マダム、あなたのピアスはイタリアのものだね


私は旅先ではジュエリーは買わないの、ごめんなさい


そこで、私は「どうして、ここにハイジュエリーのお店が点在しているのか?」とおたずねをしました。
いやいや・・・お答えは、私の知らない世界のお話で・・・本当に興味深く・・・とても夢の膨らむお話だったのですよ


お答えはね、サントリーニ島には「エーゲ海のクルージング船がたくさん入ってくるから」なのだそうです。
トップシーズンになれば、一日に何艘もの世界の大型客船が入港。そして、クルージングを楽しむ富裕層がワンサカ崖下のはしけの桟橋から、汗を流して徒歩で・・・ロバに乗って・・・味気ないけれども、2分のケーブルカーで崖の上の町「イア」や「フィラ」に登ってきて、旅行の優雅な気分の中でお買い物をする・・・だから、お土産物ではない、本物のジュエリー店が存在し、きちんとお商売になるのだ、とのことでした

そのお店には、デザイナーもいて、自社工房もあり、とても素晴らしいビザンチン風のジュエリーも制作されていました


ヨーロッパを旅行すると、歴史の知識は本当に必要だなあ、と実感します

その翌日、私達がミコノス島に小さな船で移動をする日。
崖下をながめると・・・3艘のビルのような大型客船が停泊していました



きっと、アレクサンドロスというあのお店には、欧米のお客様が立ち寄るのでしょうね

このアレクサンドロスで見つけたイタリアのジュエリー「クリベリ CTIVELLI」は、保税展に足を運んでくださったみなさまには有名ですね。
保税展以外の展示会には、「ナニス NANIS」というイタリアの工房が時々登場します。ピカピカに磨き上げた18K等の金属に、小さな彫刻刀のような工具で、表現は悪いですが直線の無数の「キズ」を付けていくのです。もちろん、これは匠の技です。そうすると、つや消しのような、とても落ち着いたジュエリーが仕上がります。
宝石が付いていなければ、ジュエリーとは呼べないだろう・・・という先入観のある日本人にはなかなか飛びついてはもらえないジュエリーですが、このNANISのジュエリーの技術の高さ、美しさも必見です。
ジュエリーマナーズでみなさまにご紹介している様々なジュエリーは、ギリシャのサントリーニ島でも、世界の人達に人気のジュエリーなのだということを知り、あらためてうれしくなった時間でした

