こんにちは
2月も終盤になり、ほんの少しずつですが、「春の兆し」を感じることが増えました。
うちのマンションの中庭の木。まだまだ若木ではあるのですが、細い枝にはしっかりと新芽の赤ちゃんが育っています。そこここの木々にも、よーく目を凝らしてみると、芽吹きがあります。こんな風に、世の中の「生き物」はみんな、春を迎える準備をしているのだなあ・・・と、ワクワクする思いになりました
今日は、前回のご案内通り、来月に開催されるジュエリー・マナーズの「春の保税展」に向かって、宝石のお話をいたしましょう
「私はジュエリーなんかには興味なし」なんて言わないで、ちょっと読んでみてください。何事も食わず嫌いはもったいない。知る機会は、自分の人生を豊かにするチャンスです
昨年末、63年ぶりに「誕生石」と呼ばれているものに変化がありました。
1月、5月、10月、11月の4ケ月に関しては変化なし。でも、他の8ケ月には、いろいろと誕生石の種類が増えたのです みなさんも、ご自分の生まれ月にたまたま誕生石が増えていたら、少なからず興味を持たれたのではありませんか?
残念ながら、私の生まれた1月は、「ガーネット」だけで、1つも増えませんでした ガーネットは、茶色い宝石で、どちらかと言えば地味な部類の宝石なので、1月こそ少し華やかな意思を増やしてくれれば良かったのになあ、なんて思ったのですが、はっはっは。
今日は、4月のダイヤモンドに加わった「モルガナイト」と、12月のトルコ石、ラピスラズリに加わった「タンザナイト」について、少しだけお話をいたしましょう
まずは「モルガナイト」。どうして、モルガナイト、という名前なのか?
じつはね、「モルガンさんのお気に入り」の宝石だったのです。えっ?モルガンさんって誰なの、って?みなさん、お名前だけでもご存知じゃないですか?モルガン・スタンレー証券のモルガンさん、ですよ
ジョン・ピアポント・モルガン(John Pierpont Morgan、1837年4月17日 - 1913年3月31日)氏は、アメリカの5大財閥の1つであるモルガン財閥の創始者です。どうですか?宝石そのものとは関係のないお話ですが、ちょっとした話のネタ、にはなりますでしょう。
19世紀初頭に発見されたこの宝石は、淡いサーモンピンク色で、鉱物的に言えばエメラルドやアクアマリンと同じ「ベリル」と呼ばれる仲間です。
12月に加わった「タンザナイト」。
こちらは、1960年代後半に見つかった、比較的歴史の浅い宝石です。名前でもわかるように、タンザニアで発掘されている宝石ですが、たった一つの鉱山からしか発掘されず、その鉱脈もあと数年で掘りつくされる模様で・・・そういう意味で希少性が高く、当然、高価な宝石です。石そのものに「多色性」があり、見る角度によってはブルーに見えたり、かなりピンクがかった紫に見えたりします。
ダイヤモンドを宝石のキング、と思っていらっしゃる方は多いですが、ダイヤモンドは希少性という点ではそれほど高くはありません。なぜならば、ダイヤモンド鉱山は、まだまだあちこちにあり、埋蔵量も多く、「掘りつくされてしまう」という心配がないから、です。
ただ、その中でも「ピンクダイヤ」だけは例外 こういう希少性の高いジュエリーについては、次回のお楽しみ、ということにいたしましょう
以下は、春の保税展のご案内です。「保税展」についての事前学習、おさらいは、こちらに 「保税展を知りましょう」
春の保税展
会期
3月4日(金)、6日(日)、3月21日(祝)、3月25日(金)
3月27日(日)、4月1日(金)、4月3日(日) 以上7日間 午前10時 ~ 午後6時
5日(土)、12日(土)、26日(土) 以上3日間 スタート時間は、近日中にお知らせ
終了時間は、午後6時
11日(金)のみ 午後2時 ~ 午後6時
会場
内原東京保税蔵置場( ガレリア UCHIHARA B2ホール)
東京都港区六本木7-2-7
*千代田線 乃木坂駅 3番出口 徒歩1分
*大江戸線 六本木駅 7番出口 徒歩5分
*日比谷線 六本木駅 4a出口 徒歩8分