去る1月20日にアップした「ジュエリーの目を肥やす」という記事が、思いのほか好評でした
みなさんからのお声は「すごくよくわかりました
」「何てことなく聞いていた言葉の意味が、初めて明確になりました
」「楽しかったです、興味がわきました
」等々。
良かったです
私がいつも子ども達にも言っていること・・・「知ることは楽しい」まさにこれ、ですね

前回、香港のお話とジュエリー展のお話をいたしましたので、今日はその二つに絡めて、「ジュエリーの目を肥やす 2」をお届けすることにいたしましょう

香港、宝石・・・と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
もちろん、何も浮かばない
という方も少なくはないとは思いますが、中には「香港…宝石…むー、翡翠(ヒスイ)?」というから方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「翡翠(ヒスイ)」深い緑色のジュエリーですね。日本では、とっても昔からお馴染みの宝石です
なぜならば、翡翠は糸魚川周辺でも産出され、翡翠で出来た勾玉は、あちこちの遺跡から出てきています。
なので、指輪、ペンダントトップ、というような装飾品ではなく、日本では昔から翡翠の場合には「帯留め」ということを思い浮かべることもあるかもしれません。和服がまだまだ私達の暮らしの身近にあった頃から、この宝石は高級な和装小物としても知られていた、ということです
中国・・・翡翠
というインスピレーションは極々自然だと思います。それは、象牙同様、大きな翡翠の彫刻・・・そういう美術品がむかーしむかしから中国ではたくさんあったから、でしょう。また、以前は香港が翡翠の流通を握っていたことや、風水を大切にする香港では、緑色は「健康運」の色。パワーストーンとして重用したことからでもあったでしょう。
ただ、翡翠は「硬玉(ジェダイト)」と「軟玉(ネフライト)」という2種類に分類されて、彫刻が施されているような翡翠は軟玉(ネフライト)、のほうなんですね。
でもね、じつは、宝石として珍重される翡翠は「硬玉(ジェダイト)」のほうで、こちらは中国では産出されません。「え――――っ
」という声が聞こえてきそうです。この「硬玉(ジェダイト)」の産出国は、ミャンマーです。
「軟玉(ネフライト)」のほうは、中国でも産出されますし、ロシア、カザフスタン、アメリカ、などでも産出され、よく耳にする〇〇ジェードという名称のものはこちらの「軟玉(ネフライト)」に分類されるもので、私達がもともと「宝石」として捉えている「硬玉(ジェダイト)」とは別物です。
今から10年以上も前のこと。
ジュエリー・マナーズ、内原の保税展では、香港の工房から良質の翡翠のジュエリーが毎回出展されていました
それはそれは美しく、手は届かなくとも見ているだけで幸せになる・・・そんなジュエリーでした
まさに、風水パワー、パワーストーンとしての力だったでしょう
ところが
毎回、保税展ではお馴染みの、香港の工房からの出展はあっても、ここ5,6年は「全く」翡翠のジュエリーを見ることはなくなってしまったのでした
なぜでしょうか

中国という国が豊かになり、富裕層が年々増加しているから、です。そして、こういう中国の富裕層の人達が、パワーストーンとしても意味深い翡翠を、どんどん買っていくから、なんです
国際的な市場に出回るものがどんどんと少なくなり、中国の富裕層が買い占めていく
本当です
今回の母との香港旅行では、私は数件の宝石店を訪れました。そして、これらのすべての店での翡翠の陳列の数の少ないことに愕然としました
「どうして翡翠が少ないのですか?」とたずねると、「もう、ほとんど流通しなくなっているのですよ
」と話してくれました。
いかがですか?何でも、奥が深くて、とても興味深く面白いでしょう?


みなさんからのお声は「すごくよくわかりました



良かったです



前回、香港のお話とジュエリー展のお話をいたしましたので、今日はその二つに絡めて、「ジュエリーの目を肥やす 2」をお届けすることにいたしましょう


香港、宝石・・・と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
もちろん、何も浮かばない

「翡翠(ヒスイ)」深い緑色のジュエリーですね。日本では、とっても昔からお馴染みの宝石です

なので、指輪、ペンダントトップ、というような装飾品ではなく、日本では昔から翡翠の場合には「帯留め」ということを思い浮かべることもあるかもしれません。和服がまだまだ私達の暮らしの身近にあった頃から、この宝石は高級な和装小物としても知られていた、ということです

中国・・・翡翠

ただ、翡翠は「硬玉(ジェダイト)」と「軟玉(ネフライト)」という2種類に分類されて、彫刻が施されているような翡翠は軟玉(ネフライト)、のほうなんですね。
でもね、じつは、宝石として珍重される翡翠は「硬玉(ジェダイト)」のほうで、こちらは中国では産出されません。「え――――っ

「軟玉(ネフライト)」のほうは、中国でも産出されますし、ロシア、カザフスタン、アメリカ、などでも産出され、よく耳にする〇〇ジェードという名称のものはこちらの「軟玉(ネフライト)」に分類されるもので、私達がもともと「宝石」として捉えている「硬玉(ジェダイト)」とは別物です。
今から10年以上も前のこと。
ジュエリー・マナーズ、内原の保税展では、香港の工房から良質の翡翠のジュエリーが毎回出展されていました




ところが

毎回、保税展ではお馴染みの、香港の工房からの出展はあっても、ここ5,6年は「全く」翡翠のジュエリーを見ることはなくなってしまったのでした

なぜでしょうか


中国という国が豊かになり、富裕層が年々増加しているから、です。そして、こういう中国の富裕層の人達が、パワーストーンとしても意味深い翡翠を、どんどん買っていくから、なんです

国際的な市場に出回るものがどんどんと少なくなり、中国の富裕層が買い占めていく


今回の母との香港旅行では、私は数件の宝石店を訪れました。そして、これらのすべての店での翡翠の陳列の数の少ないことに愕然としました

「どうして翡翠が少ないのですか?」とたずねると、「もう、ほとんど流通しなくなっているのですよ

いかがですか?何でも、奥が深くて、とても興味深く面白いでしょう?

