いよいよ、明日から4月です。
そして、明日には新元号の発表があり、まさに「新しい時代」が始まろうとしています この年にお子様が、小学校、中学校、高校、大学へと進学されるご家庭では、この年に「始まり」を迎えられることに、大きな意義を感じられることと思います。
それに、現在、満開状態の桜ですが、しっかりと4月まで桜が持ちました
ここ数日の寒さもありますので、きっと入学式が始業式にも、桜は残っているのではないでしょうか。本当に良かったですね 桜の木の下での記念撮影・・・やっぱり素敵ですものね。
娘の結婚を機に、我が子二人の写真の整理をすることにしました 赤ちゃんの頃の写真は、お祝いでいただいた「おいたち」と刺繍されてあるようなアルバム(今の人はもう知らないかもしれませんね)数冊にきちんち貼られて、保管しているのですが、それ以降のものは手付かず・・・
無造作に袋に入っていたり、写真やさんにもらった簡易のアルバムにいれられていたりで、その時期さえはっきりしないものも少なくありません。
まずは、息子のもの、娘のもと、と2つに分ける作業からスタートしたのが昨年の10月。しかしながら、空き時間を見つけては何とか進めようとするのですが、遅々として進まず、2人のものを分け終えるのに2ヶ月もかかりました。なにせ、その量たるや膨大で・・・現在は、結婚の流れから、先に娘の写真から取りかかっていますが、やっと2歳半から小学校の入学式までの写真を今度は年度別に分け、順番にMUJIの簡単なアルバムにいれていく・・・むー、進まない こんなペースだと、娘の写真を終えるのに、まだ半年ほどかかりそうで、息子のものには今年中に取りかかれないかもしれません
それに、老眼の目ではオレンジ色の撮影年月日が全く見えず、1枚1枚、虫メガネを使っての作業で、夜なんて時間ばかりが過ぎていき、情けなくなります。
でもね、写真の中で笑ったり、Vサインをしていたり、おどけていたりする娘を眺めると、懐かしくて懐かしくて1枚ずつに泣き笑いです 大抵、私一人の時間にする作業なので、何度も独り言を言ってはティッシューのお世話になってぐずぐずです。まだまだ小さな小学校の制服姿や、運動会での応援の様子や、発表会での真剣な表情・・・そんな幼い時期から数年後には、娘との時間に手こずる年月が始まるのですが、まだ、当時の娘は「かわいく素直な娘」でね。あとのことをすべて知っている今だからこそ、よけいに「こんな無邪気な娘を、私はその後、私のエゴや、私の物差しでの判断だけで、叱ったり、無理解だったり・・・そして、結果的に娘の求めた愛情を与えてやることは出来ず、悲しませたり、辛い思いをさせたりしたのだよな・・・」と、本当に胸が痛みます
満開の桜を見ても、私は思い出すことがあるのですよね。娘の大学の入学式、その年の4月1日は、桜が満開でした 同窓生になったことを心底喜ぶ主人の横で、私は、家でまだ引きこもっている息子のことを思い、複雑な思いでした。「あの日、あの時、どうしてもっともっと喜んでやらなかったのか?必死の受験勉強の末、手にした合格で入学を果たした娘のハレの日に、どうして私は心の底にどんよりとしたものを持っていたのか?」私は死ぬまでそのことを悔い、毎年、美しい満開の桜を見ながら、あの日のことを思い出すのでしょう。
今は、娘とすこぶる仲良く、お互い、心を許しあえなかった年月を取り戻すかのように、一生懸命に相手を思い、時間を過ごしています 私達母子には、どうしても必要だったのであろうあの時間。当時の数年間よりも、これからの時間のほうがずっとずっと長い・・・ということに最近気づいた私は、あらためて生涯かけて「娘にとっての良い母」になろう、と心底思っています