クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

「保税展」って何でしょう?

2024年02月29日 | 楽しいお話し

 菜種梅雨を思わせるような長雨が続いたかと思うと、今度は台風並みの強風が吹き荒れたり… 今年は閏(うるう)年なので、4年に一度の珍事、なのでしょうかねえ

 さて。
ジュエリーマナーズ「春の保税展」が1か月後に迫ったとは言え、毎回、ジュエリーの話題はちょっとなあ、と思ったものの… 「宝石の話しは面白い」「何となく知っているように思っていても、じつは知らないことばかり」「とっても興味深い」等々、私の予想以上に宝石の話を楽しんでいただけたようで、とってもうれしいです。
 なので、今回と3月10日の次回も、引き続きジュエリーの話題にすることにしました。読み物として、雑学として楽しんでくださいね

 そもそも「保税展とは何か?」ということについてご説明します。
前回、保税展の説明は、ガレリア内原のホームページ内の「保税展」の項目を参照してください、とリンクを貼りましたが、やぱり、私からいろいろな例をあげながら、説明するほうが楽しんでいただけるかも。

 内原で開催される年に2回の「保税展」に出展されるジュエリーは、関税等の税金を留保したままのもので、厳密に言えば、「外国から到着した貨物」という扱いになります。こういうものを「保税品」と呼びます。
 そして、このような保税品は、税関の許可を受けた倉庫や工場、博物館等でしか保管したり、展示したりすることが出来ず、そういう場所のことを「保税蔵置場」と言います。つまり、内原で年に2回開催される保税展の会場、六本木本社の地下2階にあるホールが、まさにその「保税蔵置場」の指定を受けている場所、なのです。
 このように、保税制度によって保税品を扱い、保税蔵置場を持てる企業は大きな信用が基盤となり、希少な存在です。
 ということで。春と秋の保税展は、一般の方々には開放されることはないく、特別に招待される方々しか入場できまない、という普通のジュエリーフェアとは趣を異にする展示会なのです。
 そして、保税展で扱われるジュエリーは保税品であり、保税蔵置場でしか保管、展示が出来ないため、内原の地方の支社等にも移動させることが出来ません
 こういう理由で、春と秋の保税展には、特別に招待されたお客様が「全国」から来場されます
 私達が海外旅行に行く時、成田や羽田の空港で出国手続きを終えた後、「免税店」をのぞいたりしますよね。そう、保税蔵置場は税務的には日本ではありませんので、保税展とは、あの免税店のようなもの。それが期間限定、ジュエリー限定の大きな催しになった…と思っていただければわかりやすい、でしょうか。

 では、この保税品は購入できるのか?
はい、購入可能です その方法が… また楽しいわけです
 保税品は、しつこいく書きますが、通関前の商品です。なので、表記は「米ドル」の表記になっています。
 たとえば、「$1300」と表記されたリングにゾクゾクっときた、としましょう。でも、即座には「それがいくらかのか?」はピンときませんよね。私のような「超数字オンチ」は、1ドルが100円でなければチンプンカンプン、はっはっは
 考えに考え、このように思います。「もしかしたら、次回の保税展にはやってこないかもしれない…(どういうことなのか、あとで説明をします)と。そして、覚悟を決めて購入するとしました
 その日の為替のレートは、$1=¥150,71。1ドルが150円71銭。ですから、その日のレートで日本円に換算し、そこに消費税を加算する…という計算をします。
 こんなふうに時々、会場で電卓を手に計算をする、というのも面白いのですよ。人の頭とは面白いもので、目の前のものが「いくらくらいのものなのか?」がわからないと、見ていてもつまらなくなります。なので、私は大抵、片手に電卓を持って、「ほっほー、これは〇円なのねえ、きゃ~~~~」みたいにして見て廻ります
 購入を決めても、そのお品はすぐには持ち帰れません。なぜならば、通関の手続きが済んでいないからです。でも、もちろん通関手続きは内原にお任せで、通関の費用も内原が負担してくれます。

 そう言えば。よく海外旅行に行かれた時に「この旅行の記念のとして」と、リングやピアスを購入。でも、帰国後、よく考えてみたら、数年後のサイズ直しや修理を頼むのはどうしたら良いのか?そんなことを頼めるところってある?等々、困ることが多い、というお話をよく耳にします でも、同じ外国のジュエリーではあっても、保税展の場合は、サイズ直し、アフターサービスは内原が担当。これも大きな安心です
 時には、デザインによってサイズ直しが出来ない、と言う場合もあるでしょう。でも、そういう場合は、その工房にオーダーすることも可能です。オーダーするからといって、価格は別に加算されるわけではなく、その日の為替レートで計算するだけ。ただ、出来上がるまで2,3カ月はお待ちいただくことにはなりますが… けれど、ちょっと考えてみてください。ご自分のリングが、たとえばイタリアの工房で、ご自分のためだけに作られることを

 そうです、先ほど書いた「もしかしたら、次回の保税展にはもうやってこないかもしれない…」についてご説明をしなければなりません!
 保税展に出展されるジュエリーは、内原が世界の工房やブランドから「保税展の期間の1ケ月、お借りしたもの」です。輸入を済ませた内原の在庫品ではありません。
 ですから、保税展が終わると、各国の各工房に帰っていきます
そして、もうそれっきり、二度とやってこない ということもあるわけ、です。
 出展ブランドについては、次回の3月10日の回に詳しくご紹介しますが…
イタリアに「Crivelli(クリヴェリ)」というジュエリーの企業があります。このイタリア最大のジュエリー企業でデザインされ、製作された宝石達は、世界中のブランドや高級ジュエリーの店舗に卸されていきます。自社のブランドとしては展開していないので「Crivelli(クリヴェリ)」という名前は、内原のお客様以外はご存知ないのではないでしょうか。
 話を元に戻します。
この「Crivelli(クリヴェリ)」は、内原との長い関係から、現在ではタイアップしてジュエリーを製作している会社なので、必ず次の保税展にもたくさんのジュエリーを出展してくれます
 ただ イタリア最大のジュエリー企業、この企業のジュエリーは世界展開している、とご紹介した通り、このクリヴェリが扱う宝石の数は膨大です。
 なーのーでー。次回の保税展には必ず出展されるブランドであっても、「目を付けていながら、断腸の思いで諦めたリング」や「次の保税展で購入しようと決めていたピアス」が、次の回の保税品としてやってくるかどうか
 正直なところ、次の回に同じものがやってくる、という可能性は非常に低い…のです ご理解いただけるでしょうか?

 じつは… 私には、20年以上が経過した今でも、忘れられないリングがあります。まさに、それが「クリヴェリのダイヤのリング」でした
 そのデザインが奇抜でありながら、とっても上品、ノーブル。一目ぼれしました リボンを結んだようなデザインでした。いや、リボンというよりは、日本の熨斗模様(束ね熨斗)、お祝いの引き出物などに使われる熨斗を束ねた模様、というほうが的確です。なかなか日本では出会えない、まさにイタリアの最新のデザインだったのです
 その後、クリヴェッリからも、他の工房からも、いろいろ、似たようなデザインのリングが出展されましたが… 逃した獲物は大きい、とでも言うのでしょう… どれも「諦めたクリヴェッリ」には及ばない、トホホ。
 これが保税展の醍醐味でもあり、特徴でもあります

 そう言えば… 前回、とても人気の高かったバーレーンという国から出展された「アルザイン」というブランドも、今回はやってきません。次回、秋の保税展に出展されるかどうかもわかりません。要するに、保税展に出展されるジュエリーとは、まさに「一期一会」なのですよね

 ジュエリーに限らず、輸入した商品というものは、その企業や店の「在庫」となるわけですから、企業側は「早く売れて欲しい」と願うのが常です。だからこそ、人の目には留まっても、購入には至らないようなものは仕入れたくはない…(こういう事情で、デパートや宝飾店のジュエリーのデザインは、結果的に似たり寄ったり、になってしまうもの、なのですね。仕方のない事でしょう、お商売ですものね。)
 でもね、保税展は「お借りしたもの」であり「保税展が終わると、各国に帰っていく」ものですから、本当にいろいろな種類のものがあります
 博物館や美術館、特別展でしか見られないような高価なジュエリーや、アラブの王族用でしょう?!というようなもの、これはレッドカーペットでポーズする時に見せる用?というような奇抜なデザインのもの、等々にもお目にかかれますし、もちろん、自分で普段使い出来るジュエリーもたくさん出展されます

 一昨年だったでしょうか。上野の美術館で「宝石展」というものが開催されました
私達夫婦の友人のお子さんに、「とびきりの宝石好き(鉱物好き、と言うべきかもしれません)」の6年生のお嬢さんがいます。
 その彼女にせがまれて、私は宝石展に一緒に行ったのですが… 一通り熱心に会場を見て廻った後、彼女が私に言った一言「まどかおばさん、今日はありがとう でもさあ、いろんな宝石あったけど、保税展のほうが、ずっと素敵な宝石があるよねえ。」私は、当時まだ4年生だったこの子の感想に大爆笑をしてしまいました

 というわけで。今回は「保税展って何?」というお話をしました。
確かに、私は小さな頃からの宝石好きではありますが、そういう「宝石好きのためのチャンス」ということではなく、毎回の保税展で感じることは「オトナの楽しみとして、見識を深めるにはもってこいの催しだな」ということ。
 「保税展」をそういう楽しみにしていただくのも一興だと思います
 もちろん、またいつかね…と、保税制度や保税品、保税蔵置場を雑学として知っていただくも良し、です

 地下2階の保税蔵置場のお隣のホールには、保税品ではない、他のブランドのジュエリーもたくさん並びます。こちらもいろいろな趣の違う工房からの出展がありますので、十分に楽しんでいただけるでしょう。
 何より、こちらは「円表記¥」なので、この会場に入ったとたん、ホッとしたりするのも面白いです

 「春の保税展 2024」 

 3月22日(金) 午後0時 ~ 午後6時まで

 3月28日(木) 午前10時 ~ 午後6時まで

 3月30日(土) 午前10時 ~ 午後6時まで

 3月31日(日) 午前10時 ~ 午後6時まで

 4月4日(木)~ 4月7日(日)午前10時~午後6時まで

 日比谷線・大江戸線「六本木駅」 千代田線「乃木坂駅」下車
 東京都港区六本木7-2-7 「ガレリア UCHIHARA」 地下2階 保税蔵置場・地下ホール

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「春の保税展」日程と、ダイヤモンドの豆知識

2024年02月20日 | 楽しいお話し

 例年であれば「立春を過ぎ、暦の上では春にはなりましたが、寒さの厳しい毎日です」とご挨拶をする時期、ですよね。
 でも今年は、まさに暦の上だけではなく、気候も「春」のような毎日が続いています。河津桜は満開 一年一年、急速に気候が変化するので、さて来年はどんな感じになるのだろう?と不安になります…
 とは言え、何事もネガティブに受け止めることを極力避けて、すべてをドーンと受け入れ、変化を悲しんだり憂いたりせず、プラスに考えたいものです たとえば…厚手の洋服が減り、クローゼットやタンスの引き出し、冬物を片付けるスペースがかなり空いた、というふうに、ふふふ

 さて。
お待ちかねの方もおいでになりますね。「春の保税展 2024」の日程が決まりましたので、お知らせをいたします 会場は、「ガレリア UCHIHARA」地下2階、保税蔵置場ホールです。
東京都港区六本木7-2-7

 3月22日(金) 午後0時 ~ 午後6時まで

 3月28日(木) 午前10時 ~ 午後6時まで

 3月30日(土) 午前10時 ~ 午後6時まで

 3月31日(日) 午前10時 ~ 午後6時まで

 4月4日(木)~ 4月7日(日)午前10時~午後6時まで

 以上の8日間です。
今年の春の保税展は、少し後ろ倒しの日程になっているようです。ただ、今回からは、週末の土曜日も、私は午前中から会場の閉まる午後6時まで、フルに会場におりますので、週末でも来ていただきやすくなるかもしれません

 「ところで、保税展って何?普通のジュエリーのフェアじゃないの?」と思われる方、わかったつもりだったけど、あらためて学習をと思われる方は、どうぞ内原のホームページの中の「保税展のご紹介」をご覧になってくださいね。

 今回、あらたに初めて出展されるブランドがあります。「 FALCINELLI 」ファルチネッリというイタリアのブランドです。1968年創業ですので、比較的新しいブランドですが、パンフレットを見る限り、「カラフルなジュエリー」という印象です。
 また、前回初めて出展されたフランスの「 BAUMER 」バウマーも2度目の出展です。

 出展ブランドについての詳しいご紹介などは次回に持ち越し、今日は「私はジュエリーなんて興味なし」という方にも楽しんで読んでいただけるように、雑学にもなる「ちょっとしたダイヤモンドの知識」をご紹介しますね。保税展云々というよりも、今日は読み物として楽しんでください。

 何と言っても、宝石と聞いて真っ先に思い浮かべるのは「ダイヤモンド」ではないでしょうか。その宝石の代名詞「ダイヤモンド」ですが、日本に輸入されているダイヤモンドの約80%は「工業用」のダイヤモンドなのですよ。工業用のダイヤモンドと聞いても、ピンと来ないかもしれません。
 でもね、天然資源の中で「最も硬度を持つ物質」であり、「電気を通さず、熱伝導にも優れている」ため、切る、削る、磨く、穴をあける、等々、私達の暮らしに必要なものを生産する上で、無くてはならない工具として、工業用ダイヤモンドは幅広く使われていますす。これも、今日の一つ目の豆知識でした

 それでは、ジュエリーとしてのダイヤモンドについて
 ダイヤモンドは、非常に「価値の分かりやすい宝石」です。なぜならば、ダイヤモンドにはしっかりとした評価基準となる「4つの『C』」が決められています。「C」は、それらの頭文字です。Carat カラット」、「color カラー」、「Cut カット」、「Clarity クラリティー」この頭文字をとって4Cと呼ばれます。

 一つ目は「Caratカラット」。きっとみなさんも「知ってます!」という言葉、でしょう?
 このカラットは、重さを表す単位です。1カラットは0,2グラム、200ミリグラム。つまり「1カラットのダイヤ」というのは、「0,2グラム、200ミリグラムのダイヤ」という意味です
 ただ、このカラットという言葉は、ダイヤモンドに使うだけではなく、宝石全般の「重さを表す言葉」として使います。例えば、「このルビーのリングは、真ん中のルビーが0.3カラットで、まわりのダイヤモンドの合計は0.5カラットです」このように表現します。
 よく「大きさ」と誤解をされてしまいますが、正しくは「重さ」です。

 次は「colorカラー」ですね。
そう「色」です。ダイヤモンドは、希少性の高い極々一部のカラーダイヤ(これはまた別の機会にお話ししましょう)を除いては「無色」の宝石ですが、実際にはグレードが落ちていくと、だんだん無色ではなくなっていきます。最も無色に近いものが「D」というカラーで表現されます。ワンランクずつ下がっていくと、E、F、G、H、I、J、K…と続きます。なぜか「A」から始まるのではなく、Dから始まります。ランクが下がっていくほど黄色みがかったり、茶色みがかったりしていきます。

 次は「Cutカット」です。
カットと聞くと、真っ先に思い出されるのが舌を噛みそうな「ラウンドブリリアントカット」かもしれません。
 ラウンドブリリアントカットは58面体。ダイヤモンドに注がれた光が、光学的に最も効率よく反射する形として考え出されました。
 でも、ダイヤモンドのカットの高い技術を持つ国、ベルギーやオランダには、独自の考え方「我が社のこのカットが最高の輝きを持つ」と考えられてカットされる「フランダースカット」や「アッシャーカット」などもあります。
 「カット」と聞くと、ついつい「ダイヤモンドの形」と思われがちです。ラウンドブリリアントカットは丸い。涙型やハートの形もある…というふうに。
 でも、この3つ目の「C」のカットは、形ではなく「カットのグレード」を表します。つまり、カットされた面、カットの角度が、どれほど正確に、美しく研磨されているか?が評価される基準なのです。
 ということで… このカットグレードは5段階評価。最も優れたカットグレードは「Excellent」。次は「Very Good」、「Good」、「Fair」と続き、最後が「Poor」です。
 先ほども書いたように、カットの良し悪しは、ダイヤモンドの輝きを大きく左右します。カット面同士の角度や対称性がベストのバランスを取っていなければ、十分な量の光が反射されず、美しい輝きが放たれないのです
 想像してみてください。
ラウンドブリリアントカットは58面もあります。その一面一面それぞれに光が入り、光学的にすべての面が効率的に光をはね返す!だから、あのダイヤモンドの「キラッキラ」の輝き、になります。
 ところが、そのカット面がいびつだったり、カットの角度が決められた角度ではなく、少しでも歪んでいれば、光学的に計算された最高の反射は起こりません

 最後のCは「Clarity クラリティー」
ダイヤモンドの透明度を表します。もしダイヤモンドの中に、たとえ小さくとも傷があったり、内包物があったとしたら、透明度が低くなります。
 最も内包物のないものが「VVS1」。その次が、「VVS2」。そのあとは「VS1」「VS2」「SI1」「SI2」となります。
 「VVS1」って、何のアルファベットなのかな、って思いませんか?
これは記号ではなく、単語の略です。VVS1は、「very very slighty included 1」の略です。「ほんとに、ほんとに、わずかな 内包物 1」(1,は内包物が1個、という意味ではありません)です。「V」が一個なくなるとvery が一つなくなるってことです。

 これでダイヤモンド博士になりましたね
ダイヤモンドには、このようにしっかりとした基準が世界的な機関で決められているので、宝石としての価値が最も分かり易い宝石と言えるでしょう。価格も、これら4Cによって決まっていきます。
 婚約指輪のように、非常に意味の大きな、一生に一度のものであれば、カラーグレードも高いもので、カットもVVS1からVS2あたりのものを選ぶでしょうが(石の大きさは好みです)、例えばピアスだったり、普段にも使いやすいプチペンダントの一粒石のダイヤであれば、カラー、色も少々黄色味がかっていても良いでしょうし、カットだって「poor」でも案外問題はないでしょう こんなふうに、ある程度の知識があれば、ダイヤのジュエリーは「選び方で価格が全く違ってくる」のも理解しやすいですね

 Aさん。「私は、とにかく大きなダイヤのリングを装うのが夢だったの そこが私の今回のダイヤを選ぶ基準。大きなダイヤモンドをお願いします」という場合。
 Aさんの予算と照らし合わせながら、「大きさを優先して、カラーは「H」で、カットは「Fair」。クラリティーはSI1。さあ、こんなのはどうでしょう?」ということになります。
 一方、Bさん。
Bさんの希望は、こうです。「私は大きさよりも、ダイヤモンドの宝石としての価値を重視したいです 小さくて良いです」こういうご希望であれば、「大きさは0,3カラット。でもカラーは「F」、カットはGoodで、VS2。これはいかがでしょう?」

 このように、パズルのように4つの「C」を組み合わせながら、ダイヤモンドをいろいろと考えるのも1つの楽しみ、なんですね

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ISSからの映像

2024年02月10日 | 楽しいお話し

 みなさんは疲れた時、ホッとしたい時、気分転換のためにどんなことをしていますか?

教室もなくなった今の私ですから、何に急かされることもなく、何に追われることもなく、気分転換そのものの必要などないので、ちょっと不思議な問いかけですが
 むっ?待て待てこんな書き方をすると、クラスをしていた頃は、何かに急かされたり、追われたりして、気分転換を必要としていたみたいですよね。
 いえいえ、それは誤解です。どちらかと言えば、私は計画的に物事をこなすタイプなので、ほとんど「追われる、急かされる」という状況下に置かれ、疲弊するというようなことはありませんでした。だから、どうぞ「ああ、まどか先生は気分転換を必要としていたんだなあ…」なんて思わないでくださいね
 むしろ、気分転換が必要な状況になるのは家庭生活 仕事以外の事は何でも忘れてしまったり、私の話をほとんど真剣に聞いていなかったりする夫との暮らし。そして、我が道を貫こうとしていた就学時代の我が子達との生活。大いに気分転換が必要、ふふふ。

 おっと、脱線脱線。話を「気分転換」に戻し、気分転換に最適なこんなものをご紹介しましょう
 以前、テレビの大きな画面で、Youtubeのライブ画像を観てみませんか?という話題提供をしたことがありましたのよね。あらためてそのトピックを探してみると、それは2023年10月20日の「いろいろな景色を楽しむ」でした。
 もちろん、今もその日にご紹介した上高地の河童橋、身延七面山のライブカメラは我が家の定番ですが、ここのところ熱心に見ているのは「美ヶ原高原」のライブカメラなんですよ。美ヶ原のライブカメラは2つあり、こちらは「美ヶ原高原(東側 美しの塔)」というもの。もう一つの「美ヶ原高原(南東)」は、遠くに富士山も見えて、また違った美しさです。

 朝が早い我が家です。私がテレビをつけ、ライブカメラを見始めるのは5時40分頃。まだまだ画面の中の美ヶ原高原は暗いのですが… 高原の奥の方の、山の稜線付近が赤く染まってきています。手前は白銀の高原。時々、日の出の写真を撮る人達がヘッドランプをつけて歩いていたりします。だんだん赤色は左側に寄っていき、右側はオレンジ色に染まり始めます。そして、間もなく太陽が この後は… どうぞ、一度ご自分で確かめてみてください この後の「変化」は、まさに息をのむような美しさですから。

 さてさて。
今日、お知らせをしたかった気分転換の方法は、「ISS国際宇宙ステーション」からのライブ映像を見ること、です。こちらも、Youtubeのライブカメラ「Earth From Space」と検索すれば出てきます。ISSで検索すると、たぶん、複数の違った角度?、例えばISSそのものの船体や船外等の様子が映し出されるものもあります。

 私が一昨日、この映像に画面を切り替えた時には、ISSはちょうどイタリア半島の先端部分を飛行していました。どうしてすぐに「あっ、イタリアだ!」とわかったのかと言えば、何と言ってもイタリア半島はとても特徴的な形をしているでしょう?ブーツの踵やつま先部分(プッリア州、バジリカータ州、カラブリア州)、そしてシチリア島の上を飛んでいることがすぐにわかりました。

 その後、少しだけ別のものを見て、ISS映像に戻すと、ギリシャのペロポネソス半島、エーゲ海の上でした。これは余談ですが、半島の付け根部分がものすご~く狭いのに、半島そのものはとても大きい。そのアンバランスが奇妙で興味を持ち、その覚えにくい、いかにもギリシャ語的な「ペロポネソス半島」という名前を覚えたのでした
 エーゲ海には大きなクレタ島が見え、小さな島々まできれいに見えます。そして、なんとなんと、カレンダーや旅番組によく登場する白い壁と青い屋根で有名な「サントリーニ島」まではっきりと見えるのです このサントリーニ島は、特徴のある形です。火山島だったこの島は、大昔、大きな噴火の時、中心の山頂部分と裾野の一部が吹っ飛んでしまい、現在は「三日月」のような形をしているのです。なので、とっても見つけやすいのです。
 夫を送り出した後、私はすっかりこの「地球の景色」に魅了されてしまい、朝食の片付けもせず、画面に見入ってしまいました…
 この朝のISSは、世界地図で言えば左上から右下に向けて、つまり、ヨーロッパの北部から、アフリカ大陸をかすめて、インド洋上に出て、オーストラリアの南西部方向に向かっていました。
 しばらくすると、赤茶けたアフリカ大陸が画面のほとんどを占めるようになり、そして、紅海が見えてきました エーゲ海の小さな島々がはっきりと見えたように、紅海の小さな入江までよく見えます。北から南に移動しているので、画面の紅海の右側の陸地がアフリカ大陸、左側の陸地はアラビア半島です。つい数分前までは、ヨーロッパの緑色の陸地を見ていたのに、紅海を挟んで見える土地は茶色です。砂漠地帯なんですよね。わかってはいるものの、それを目ではっきりと認識する…それもすごいなあと思います。
 グーグルマップと照らし合わせながら見ていると、確かに「ああ、この膨らんでいる部分は、サウジアラビアのジェッダの辺りだな…」「この小さな半島は、スーダン?いや違う、スーダンの南にあるエリトリアって国なんだ…」と、おーとか、なるほどとか思う訳ですが…
 そこには、グーグルマップに引かれている国境の線はありません。

「当たり前でしょう」と笑われたかもしれません。
でもね、私はこのISSの映像を眺めながら、本当に「泣けてくるような、胸の締め付けられるような感覚」を覚えたのでした…

 昨年の暮れから「紅海やアデン湾の海賊による貨物船の被害が大きい」というニュースが流れますが、ISSから眺める紅海やアデン湾は「美しい青い海」です。

 上手く気持ちを文字に表せないことがもどかしくてなりません。
ISSが映しているのは「地球」です。宇宙の中の一つの星。
 でも、その地球では、違う文化や違う言語、違う価値観や違う宗教を信じる人達が、それぞれの「国」の中で暮らしているのですよね… それでも、ISSから見えているのは、陸地、川、海

 気分転換という表現をしましたが、この話題には、この表現はぴったりではなかったかもしれません。でも、私は難しいことを語りたいと思ったわけではないのです。ただ、ふっと思い立ち、久しぶりに見たISSからのライブ映像は、私が毎日気に入って見ている国内外の町のライブ画像とは違う感覚を私に与えたことは確かです。そして、さあ家事を始めようとソファから立ち上がり、大きく深呼吸をした時には、気持ちがスーッとしました

 是非一度、気が向けば、試しに見てみてください。きっと「何か」「大きなもの」というのでしょうか、そんなものを感じ、違った気分にさせてくれることと思います。
 まだまだ小学生のお子様であれば、地図を眺めながら見ると、良い社会科のお勉強にもなりますよ、ふふふ

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