教室も、ずっとお休みです。GW明けまでの休講、としていますが、果たしてその後に始められるのか?始めても良いのか?むー・・・どう考えても難しそうです・・・
このご時世です。しかたのないことですが、気持ちが重くなる話題ばかりで、心が固くなった?いつも緊張状態?のような気がしています
こんな時期に不謹慎、と思われる方も中にはおいでになるでしょうが、こんな時だから気持ちだけでもハッピーになり、少しだけも緊張感を解きたいと思い、今日は私の得意な?大好きな!宝石にまつわるいろんなお話をしてみましょう
お嫌な方は、今回はパスしてくださいね。
まずは「アメジスト」の神話から。
神話なので、いろいろ語られ方が違います あれ?私の聞いた話とは違うなあ、と思われる場合もあると思います。そんな時には「どれも正しい」ので、お許しくださいね
アメジストは、紫色の宝石です。日本では「紫水晶」と呼ばれ、昔から愛されてきた宝石なので、ご存知の方は多いと思います。
そのアメジストのギリシャ神話です。
バッカス、お酒の神様として有名ですが、じつはこのバッカスは「豊穣の神様」で、好き放題の勝手者 ある時「素敵だあ~
」と思った女神に冷たくあしらわれ、腹を立てたバッカスは、自分の前を通る者をヒョウに食わせてしまおー
と、とんでもないことを考えます。ちょうどその時、バッカスの前を通りかかろうとした美しい少女「アメジスト」。まあ、これは大変
と思った月の女神アルテミスが、アメジストちゃんを「石」に変えてしまったのです。
目の前で、美しい少女が石になってしまったのを見たバッカスは、自分の愚かさを反省し、その石に葡萄酒をかけますじゃぼじゃぼじゃぼ・・・ すると、その石は美しい紫色の宝石になった、というお話。
アメジストちゃん、元に戻ったわけではないので、ちっともめでたしめでたしではないじゃないか、と思われると思いますが、結構、神話にはそういうことが少なくありません
このアメジストという宝石は、鉱物学で言えば「水晶」です。「クォーツ」も同じ意味です。じつは、水晶にはいろいろな色があります。しかし、その中でも紫色の「アメジスト」と黄色の「シトリン」にだけ、特別の名称が与えられているのは、産出量が他の色に比べて少ない事や、抜きに出て美しいことが理由です
ちなみに、「シトリン」は日本では「黄水晶」と呼ばれてきましたが、シトリンという名前の由来はシトロン、柑橘系、の意味です。
これは余談ですが・・・
日本では、宝石を見ると、すぐに「この石は何ですか?」とたずねられる方がほとんどです。それを良いとか悪いとは言っているわけではありません私もその一人、ですからね。
でも、その石の美しさやデザインそのものを「なんてステキ~」と感じる以前に、「この石は何なのか?」を確認しないと、その価値を認められない?というのは、いかにも残念に思います
こういう思考は、きっと日本人が和装から洋装に替わった頃、それほど多くの種類の宝石が入って来ていなかった、ということがその理由なのではないか、と私は考えています。
赤い宝石ならば「ルビー」緑の宝石ならば「エメラルド」青の宝石ならば「サファイア」でないと、良い宝石ではない???という感覚は根強いです・・・ でも、ルビー、エメラルド、サファイア、そしてダイヤモンド以外にも、山ほど、本当に山ほど美しい宝石は存在していますし、ヨーロッパでは、身に付けるジュエリーとしては「デザイン性の高さ」が何よりも重要視されています
少し明るい気分になっていただけましたか?
3日に一度、お買い物に行く日に、私はメガネをかけて、マスクをして・・・そして、少し大きめのピアスをつけます メガネとマスクでほとんど顔は見えませんが、マスクの横にキランっと光るピアスが、ちょっとだけですが気分を明るくしてくれます