「えーっ トルコに行ってきたって
」
という声が聞こえてきそうです。そうなのですよね、2月にエジプトに行ったばかり。
「4か月しか経ってませんよ~…ちょっとお気楽すぎませんか?」
はい 本当にすみません
じつは、出発1か月を切った時点で、急遽、叔父のピンチヒッターで行くことになりました。10年前に叔母と死別した叔父が、昨年末に再婚。本来ならば、ハネムーンを兼ねた旅行として私がいろいろと段取りをしたものでしたが、叔父の体調はすこぶる良いものの、ストマの調子が1か月前あたりから芳しくなく… 楽しみにしている叔母にキャンセルを強要してしまうことを辛いと思った叔父の苦肉の策、でした。
現在のトルコは、正式にはトルコ共和国、という国です。
1923年、第一次世界大戦後に建国。現在も国民に尊ばれ、慕われている建国の父「アタチュルク」と呼ばれているムスタファ・ケマル氏によって、しっかりとした国作りがされていきました。人口約8000万人、国土は日本の2倍強。親日の国として有名です 親日の大きな一因となった「オスマントルコ海軍の軍艦、エルトゥールル号の難破と救助」の話は有名です。これは、映画「海難1890」でも描かれています。トルコ人のガイドさんから聞いたお話では、小学校4年生の社会科の時間に詳しく教わることだそうで、教科書にもたくさんのページが割かれ、このエルトゥールル号と決死の覚悟で救助に当たった和歌山の人々について記載されているのだそうです
何なのかな?と興味を持たれた方は、是非またお時間のある時にでも調べてみてくださいね。このお話は、1890年の古いお話というだけではなく、それから約100年後、1985年のイラン・イラク戦争の時にも再度、クローズアップされる…という、胸の熱くなるエピソードに繋がっていきます
旅行、としての楽しさは、きっといろいろな形で、たくさんの人達が書かれていると思うので、ちょっと別の観点から1つ、書くことにします
私は6年前にイタリアに行き、ローマ帝国時代の様々な遺跡や歴史に魅せられました。それ以降、ローマ帝国についての色々な本を読み、イタリア語にも興味を持ち、立て続けに何度かイタリアを訪れました。
初めてローマを訪れてから3年後には、エーゲ海を見たいという母の願いを叶えるためにギリシャへ。そこでは、ローマ時代よりももっと古い、ローマ帝国の数々の皇帝が憧れ手本としたギリシャ文明の遺跡をいくつも見学し、学びました。
そして、今年の2月、エジプトを訪れます… このエジプトの各遺跡は、ローマやギリシャの時代よりもずーーーーーーっと昔。カイロ郊外にあるギザの3大ピラミッドの一つ、クフ王のピラミッドは、紀元前約2600年に建てられたと考えられています
奇しくも、ローマ(イタリア)、ギリシャ、エジプトと、時代を遡っての旅行となりました。ローマでは「ローマ帝国の遺跡」を、ギリシャでは「ギリシャ文明の遺跡」を、そしてエジプトでは「エジプト ファラオの時代の遺跡」を見てきたわけですが… トルコでは???
トルコは、エジプトに負けず劣らず古い時代から人が生活を営んでいたことがわかっています。しかし、その後は強い力を有したオスマントルコとして広大の地域を支配するよういなるまでには、常に幾多の戦争を繰り返し、西側のエーゲ海からのギリシャ、分裂したローマ帝国のうちの一つ、東ローマ帝国(この国の首都はコンスタンチノープル、現在のイスタンブール)、エジプトやアラブの国々(当時の)からの脅威の中で存在していきます。
だから、この国に残っている多くの遺跡は、紀元前の古い古いものもあれば、ギリシャの神殿の遺跡、ローマ帝国時代の遺跡、セルジュックトルコやオスマントルコの時代のもの等、時には同じ土地に何層も違う時代、違う文明の遺跡が重なり合って発掘されたりしているのですよ、すごいと思いませんか?
トロイの木馬、のお話で有名なトロイという国は、エーゲ海に面していた国(町)で、再三、ギリシャの侵攻に苛まれ、あの木馬の逸話が生まれます。まさにこのトロイの町には、9層にも重なりあった町が見つかっているのです
イスタンブールの「アヤ・ソフィア」という有名なイスラム教寺院(現在は、お寺としてではなく、博物館として機能しています)は、6世紀の建立当時は、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の世界最大のキリスト教の教会でした。「アヤ 聖なる、ソフィア 叡智(英知)」という名前の大教会は、トルコ共和国が建国し、イスラム教の寺院として改装されるまでの1000年間、ビザンチン芸術の粋を集めた教会だった… あらためてじっくりと眺めると、その形はイタリアのヴェネチアにある「サンマルコ寺院」と本当によく似ています。
いやいや… 歴史や地理が大好きな私にとって、今回の旅行は「学びの宝庫」でした
エジプト旅行の時、ノートを持参せずにとっても悔やまれたので、今回はB5のノートと書きやすい3色ボールペンを持参したのですが、最終日にトプカプ宮殿を出た時には、ノートは残り1ページになっていました、はっはっは
ここは、かなり大きくなって、ある程度学校で世界史を学んでから行ったほうが楽しめる国かもしれません。せっかくのガイドさんの各所での説明が「長いだけで鬱陶しいもの」と感じてしまうのは、あまりにももったいなくて、残念なように思います もし、まだまだ幼いお子さんとご一緒に出かける家族旅行ならば、私は別の国をお勧めする…かな
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7月27日(土) 午後 1 時 ~ 午後 6 時
「ガレリア UCHIHARA 」地下2階ホール 東京都港区六本木7-2-7
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