模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「日輪の遺産」感想

2011-09-09 10:07:10 | 感想
太平洋戦争末期の昭和45年8月、近衛師団の真柴少佐(堺雅人)と、経理部の小泉主計中尉(福士誠治)に、極秘命令が下る。
「フィリピンで発見した、マッカーサーの隠し財産を隠匿せよ」

ボディガード役の望月曹長(中村獅童)を加えた3人は、度々渡される指示書に従い、隠密に命令を遂行していく。
その作業には、12~13歳の、純朴な女学生たちが使われる。
以前、治安維持法で逮捕された経験がある野口先生(ユースケ・サンタマリア)の引率で、けなげに働く女学生たち。

作業が終わり、終戦を迎えたとき、真柴少佐に下った命令とは…。

という感じの内容です。

元々、設定自体がファンタジーなので、あまり細かいツッコミはきりがありません。
ストーリーより、役者さんの演技などに注目して観る作品だと思います。

堺雅人は、やっぱり独特の雰囲気で、見ていて面白いですね。
悩むときも慌てるときも、ポーカーフェイス。
それと、やっぱり歩き方。
どうしても「新撰組」の山南など、時代劇を思い出させてしまいますが、個人的には大好きです。

ユースケ・サンタマリアは、穏やかな性格の教師を好演しています。
映画やドラマにひっきりなしで出演しているのも納得。

そして今回一番は、中村獅童。
戦争映画では、典型的な悪役軍人がほとんどでしたが、今回は、顔は怖いが心は優しい、そして歴戦のつわものの頼れる曹長さん。
女学生から「赤鬼さん」と呼ばれ、親しまれます。
あいかわらず軍服が似合いますね。

ただ、いくらファンタジーと割り切っても、結末はちょっと納得できない部分が多くて、残念。
原作はベストセラー小説ということですが、原作もこうなんでしょうか。
なんと言うか、日本映画の悪い部分が出てしまった感じです。

現代のシーンも、長すぎ。
「男たちのYAMATO」しかり、なんでこういうパターンが多いのか。
お約束?
コメント
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