模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「宇宙兄弟」感想

2012-05-18 23:55:17 | 感想
子供のころ、互いに宇宙飛行士になることを誓い合った、兄ムッタと弟ヒビト。
その後ヒビト(岡田将生)は夢をかなえ宇宙飛行士となるが、ムッタ(小栗旬)は普通のサラリーマン、しかも会社をクビになり失業してしまう。
弟とのあまりの差に落ち込むムッタだが、ヒビトの計らいで、JAXAの宇宙飛行士選抜試験を受けることになる。

悶々と暮らしていたムッタが、ヒビトの言葉で昔の夢を思い出し、子供の頃の宝物である宇宙関連のグッズをひっばり出して眺めるシーンは、なんだかすごく気持ちがわかる気がして、ジーンときました。

その後、試験を受けるも、うまくいかず自信のないムッタに対し、はっぱをかけるヒビト。
ヒビトは、ムッタが絶対に宇宙飛行士になれると、強く信じているんですね。

心から兄を慕うまっすぐな性格の弟を、岡田将生が全くいやみ無く好演しています。
そしてヒビトのロケット打ち上げを見送る場面や、最終試験である閉鎖空間での10日間のミッション、最終面接など、複雑に感情が変化するムッタ。
この小栗旬の演技がすばらしく、本当に泣けます。

ムッタとヒビトの関係は、兄弟愛というより、一度は同じ夢を見た男同士の硬い友情に近いと感じました。
ヒビトの本当の夢は“ムッタと”宇宙に行くことだったんでしょうね。
そして、宇宙に関わる仕事に携わる人たちはみな、大なり小なり宇宙への憧れを持っている…宇宙が好きな人たちなのです。

細かいことは抜きにして、素直に胸に来るいい作品でした。
「男の映画」です。
コメント
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