仕事関係の書類整理が一段落した
私は遊びの前に仕事を片付けたくなる性格なのだ
この性格は子供の頃から変わっていない
夏休みの宿題をギリギリまで放置して遊びふける友達もいた
私は真逆なのだ
「お前って超真面目だね」
友達たちから嘲笑されることも多かった
性格はそう容易く変わらない
こんな性格を評価されるにあたり賛否が分かれる
中年オヤジになった今日では良かったと思っているのだ
少なくともこんな性格で大きく損をすることはない
まぁ、褒められることも少ないが・・・
この性格はギターライフにも大きく影響しているように感じられる
とにかく、自分でも嫌になってしまうくらいストイックなのだ
練習の虫と化した時期もある
『俺って何の為にこんなに練習してるの?』
と自問自答したことも多々あるのだ
これに関しても今となっては良かったと思っているのだ
小学生で家にあった壊れたクラシックギターに触れ、中学生で本格的に鉄弦アコギを弾くようになった
自発的に何かを始めるということは強いと思う
勉強が長続きしない理由はその辺りにあると思う
想像力が豊かな子供は言われなくても勉強するのだ
「勉強しないとあんな大人になっちゃうかも・・」
自分の近くにいる大人が優秀が故に自分も勉強するという流れも多い
私の知り合いに多いタイプなのだ
私の場合は少し異なる
父親がダメ人間だった
とにかく遊び優先の人生だった
そんな父親も数年前に亡くなった
何故だか寂しくなかったのだ
嫌いというわけではないが涙が出なかった
振り返れば父親の存在は私がギター触れるきっかけだった
私が子供の頃に父親は楽器関係の仕事に従事していた
子供の頃には父親の仕事などには興味も関心もない
後にギター弾きとして恵まれた環境であったことを悟るのだ
傷物のギターなどを爆安で手に入れてくれた
中学時代には駄物ながらも20本以上のギターを持っていたと記憶している
レスポールタイプやストラトタイプから変形ギターまで様々だった
まだアンプが高価だった時代にも関わらずアコギからエレキに転向したタイミングでゲットした
何故だかアンプを持っているのにエフェクターは持っていなかった
エレキの音を歪ませるのに歪みペダルが必要だということを知るのはもっと後になってから
とにかく情報が不足していた時代だった
こんな私が仲間内で『ギターに詳しい奴』で通っていた時代
友達がギターを始めるきっかけになったのも私なのだ
友達のギター購入に何回付き合ったか?数えれきれない
私が好きだった女子のお供で楽器店を訪れた時の興奮は今でも忘れない
相手はギターに詳しい男子という感じだが思春期の私はエロい妄想で爆発しそうだった
以前にもお話したがギターを始める動機は女子にモテたかったから
どのタイミングで純粋にギターが好きになったのか?は分からないが・・
男子が女子を好きになるのは不純な動機ではない
動物学的に至極当たり前の事だと思う
最近は異性に興味が湧かない若者が増えているという
恋愛が面倒臭い、将来結婚する自信がないなど様々
何が影響しているのだろうか?
スマホやパソコンなどのブルーライトの照射だろうか?
それとも食べている物の影響だろうか?
素人の私には良く分からないが・・
一度きりの人生で最高に楽しい時間を自ら拒絶するのは勿体ないと思う
話を父親に戻そう・・
子供の頃に家で弾いている姿を数回ほど見たことがある
演歌か何かを弾いていたような気がする
「お父さんギター弾けるの?」
幼い弟が不思議そうな顔を問いかけている姿を思い出す
家でギターを弾いている姿を見たのはそんなものなのだ
仕事も人の倍くらいこなしたが遊びはその倍だった
ゴルフは通年で楽しんでいた
庶民にも関わらずお金持ちに混じって浪費していた
連日のゴルフ練習場通い、毎週末には泊まりでゴルフに行っていた
ゴルフというスポーツが贅沢でお金がかかることを知ったのは社会人になってから
当時は母親が稼ぎが良い職業婦人だった
ぐうたらサラリーマンよりも遙かに高収入だった
そんな家庭環境が父親をダメ人間にしたのだと思う
今でも語り草としてその当時の話で盛り上がる
ギャンブルも好きだった
特に麻雀に競馬が好きだった
何故だかパチンコをしたという話を聞いたことはない
競馬に一点300万円を賭けたこともあるという
本物のアホなのだ
他人はそんな武勇伝が大好きなのだ
他人は無責任なのだ
他人の不幸が大好物なのだ
読者の皆さんは如何だろうか?
他人の幸せを一緒に祝福できるだろうか?
正直な話、私は中間なのだ
その辺りに関しては本当に無関心なのだ
自分に関係がない他人の生活などまったく気にならない
特に羨むという感情は皆無なのだ
「あんな豪邸に住んでみたいよね~」
とテレビを観ながら家族が呟いても気にしない
私はいたって蚊帳の外という感じなのだ
身の丈に合った人生が最良だと思う
仕事も趣味も手抜きなし
精一杯やった結果は真摯に受け止めたい
非常に長~い前置きだが・・・
ギター弾きとしても現状を真摯に受け止めたい
ギター弾きとしての成果が結果なのだ
「あんな風に上手く弾けたら楽しいだろうなぁ・・」
と心の中で上手い人を羨む人も多いと思う
羨む時間があるならば練習すべし!
私は常に肝に銘じて生きている
上手くなりたいならば練習するしかない
残念ながらギター上達に最短はない
効率が良い練習方法はあると思うが楽して上手くなることはあり得ない
練習を怠る人に限って道具好き
良い道具(高価なギターなど)を使えば良い音が出ると勘違いしている
これは私の知り合いにも多くみられる
大人買いはギター弾きをダメにすることは事実
ギターや機材を買っただけで満足してしまう人にはどのような心理が働くのだろうか?
下手な人が高価なギターを買うのはセンターラインを踏み越えるような運転技術の人が大きな高級車を運転するようなもの
車も大好きな私はいつも心の中でそんなことをイメージしているのだ
買えるから売る・・
ではダメなのだ
本気で交通事故を減らしたいならば他の策があるはず
現実的な話ではないがギター購入にも資格のような物があると楽しいと思う
まぁ、誰がそれを試するのか?など色々と問題もあるが・・
ギターを弾かない人、ギターを弾けない人が使わないギターを押し入れにしまっておくことはある意味で罪だといえる
ガンズのスラッシュもインタビューで言っていた
「弾かないギターを投資の為に隠し持ってる奴は最低だね」
「ギターって弾く為にあるんだろ? 少なくとも俺はコレクターじゃないぜ」
私はこの言葉にひどく賛同してしまう
ギター一本で天下をとった人の言葉には重みがある
素人でも生粋のプレイヤーの言葉には重みと説得力があるのだ
少なくともプレイヤーである私にはその辺りの見極めができる
ギター教室などでは技術以外にギターの楽しさを教えるべきだと思う
その為には講師が本気でギターを愛している必要がある
私の周囲ではギターを熱く語ると少し恥ずかしくなる雰囲気がある
如何なものだろうか?
「なんでそんなにギターが好きなんですか?」
好きに理由があるのだろうか?
そんな人には逆に質問してみたい
「なんでギターを弾かないの?」
「何の為にギターを買ったの?」
まぁ、そんな大人げない質問など現実的ではないが・・・
私は常にそんな気持ちでいることも事実
ギターの性能=ギターの値段
だと信じて疑わない人に一石を投じているのだ
廉価のギターでも十分に良い音や演奏が出来ることを証明しているのだ
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このギターが一万円チョイだということを私の周囲は信じていない
そもそもそういう層にとって廉価のギターなど眼中にもない
それで良いと思う
「ギターは値段じゃないんだよね」
というアピールをするのが好きなのだ
ギターを諦めた大人達へのエールになれば幸いなのだ
とにかく値段が高い物が正義だと信じている人が多いことも事実
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電池のアンプはオモチャだという
まぁ、それも事実ではあるが・・・
ギターを弾かない人よりは電池アンプを鳴らしている者の方が何倍も良いと思う
高価なエレキと真空管アンプの組み合わせが実現するのは年間で何回あるだろうか?
この夏休みも家族旅行の話はチラホラと耳にしたがギターに関する話は皆無
それでもギターが好きだと恥ずかしげもなく豪語する
「俺の趣味ってギターなんだよね」
と会社の部下の前で自慢したいのだろうか?
ギターが趣味だと言えば次に来る質問はこれ
「バンドとか組んでるんですか?」
「YouTubeとかにアップしてるんですか?」
他人はその先の成果を知りたがる
まぁ、無責任な言葉に反応を示してくれるだけでもよしとしたい
「色々と忙しくていまは弾いてないんだよね」
「ほら家族サービスとかあるだろ?忙しいんだよね」
ギターが上手くならない人の常套句であり十八番なのだ
私の知り合いにはこんなタイプが多い
眠っているギターの総額は相当なもの
ギター達は日の目を見ることなくその一生に幕を下ろす
いつの日か主が亡くなった頃にギターが邪魔になった家族がリリースする
海外にもそんな流れがあるという
希に59年製のレスポールが市場に出るタイミングがあるという
そんなレアなギターを本気で欲しい人はお金を用意してアンテナを張っておく必要があるのだ
ある楽器好きの芸能人が言っていた
「狙っていたベースが入ったって連絡が来たのよ」
「ちょうど舞台の仕事しててさ メイク落とさないで行ったよ」
有名な舞台役者なのだ
ヴィンテージの激レアなベースなのだ
ギターにもレアな楽器があるようにベース界にも家が一軒買えるような個体が存在するのだ
私は興味がないが欲しい人は垂涎だと思う
私は新品の楽器が好きなのだ
楽器と女性は新品?が好みなのだ
これだけは譲れない
知人から託された80年初期のオベーションギターも正直な話としてモヤモヤしているのだ
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「俺が使っていたギターなら文句なく最高だったよな」
これ本音
ギターの状態は最高だが・・
共に歩んだ時間がないのが残念なのだ
前所有者の歴史を聞いてもピンとこない
そもそも、ギターを買ったものの飽きて押し入れ行きのギターなのだ
可哀想なギターを私が救出したという形になると思う
ギターを擬人化するならば第二の人生を歩んでいるという事になる
ギターの持ち主は理由不明で失踪しているという
親族からの想いを託されたギターなのだ
行きつけの楽器店で魔改造したことでだいぶ自分らしい色になった
それでもモヤモヤが完全に払拭されることはないと思う
たかがギター・・
されどギター・・・
読者の皆さんはギター弾きとして明だろうか?
それとも暗だろうか?
数多ある趣味の世界からギターと出会ったことは間違いなく明だと思う
しかしながら、まったく進化&進歩していないならばそれは暗だと思う
ギターという素晴らしい楽器が一転茨の道になる
好きだと勘違いしているギターに苦しめられている人がいることも事実
「俺ってマジでギターが向いてるのかな?」
進むも地獄、立ち止まるも地獄・・・
「俺って何で下手なんだろ?」
私もそんな想いに悩んだ時期がある
今はそんな気持ちは薄れた
下手な私が心配してしまうほどに私の周囲は下手なのだ
少しホッとしてしまう
練習を怠る怠惰な山ではお山の大将でいられるのだ
まさに井の中の蛙だといえる
少し脱線したが・・・
夏休みが明けたら質問してみたい
「夏休みは少しはギター練習したの?」
どんな答えが返ってくるだろうか?😊