先週末30日土曜日、英国で行われた試合結果です。
WBCライト級戦:
王者ホルへ リナレス(帝拳/ベネズエラ)TKO10回2分57秒 挑戦者ケビン ミッチェル(英)
*1回目の前日計量に失敗しているリナレス。即行われた再計量で難なく事無きを終えた王者でしたが、実力拮抗者同士の一戦。打たれ脆さに定評のある(?)リナレスだけに、挑戦者のKO/TKO勝利もあるのでは?王座転落も大いに予想された試合前でした。
案の定、地元出身の挑戦者のペースで試合が動いたこの試合。9回終了時までの採点でも、若干英国人のリード。採点は2対0(86-84、88-82、85-85)でミッチャルでした。私(Corleone)も85対84の僅差ながら英国人がリードしているように思えました。また5回には、ショートの逆ワン・ツーで挑戦者がダウンを奪っています。
巧者リナレスを相手に試合内容でも上回っていた英国人ですが、結果として王者より打たれ脆いという欠点が試合結果につながってしまいました。
前半戦、そのラウンドの大部分を支配していた挑戦者。しかし王者の一発でグラッとしてしまい、ポイントをあえなく譲るという回が何度かありました。中盤戦は明白なリードを保った挑戦者。しかし左目上が大きく腫れ上がります。迎えた10回1分過ぎ、リナレスの右、そしてその後の連打でピンチに瀕したミッチェル。同回終了間際にストップを勧告されてしまいました。
今回の試合を含め3敗を喫しているミッチェル。そのすべてが世界戦でのKO/TKO負けです。ここまで打たれ脆いとまさに命取りですね。
ミッチェルと同様、これまでに3敗を喫し、そのすべてがKO/TKO負けというリナレス。しぶとさが付いてきた感があります。また以前より上体、膝を柔らかく使おうという意図が見られたこの試合でのリナレス。3階級制覇を達成していながら、まだまだ向上心があるという所も見せています。
IBFウェルター級戦:
王者ケル ブルック TKO6回2分51秒 挑戦者フランキー ギャビン(共に英)
*2ヶ月前の防衛戦に続きサウスポーの挑戦者を迎えたブルック。同国人であるギャビンは中々評価の高かった選手でしたが、王者との実力(特にスピード)は大きかったようです。
時々左構えにスイッチするという余裕を見せていた王者。個人的には無駄のないすり足気味のフットワークを大変評価しています。
同国のライバルに付け入る隙を与えずに2度目の防衛に成功したブルック。次戦を8月末に予定しているようです。
IBFフェザー級戦:
挑戦者リー セルビー(ウェールズ)負傷判定8回(3対0:80-72、79-73x2)王者イフジェニー グラドビッチ(露)
*これまで中国のマカオに3度、そして米国のど真ん中で防衛回数を重ねてきたグラドビッジ。軽い左ジャブを放っては動き回る(逃げ回る)セルビーを捕まえきれず大差判定負け。5度目の王座防衛に失敗しています。この王座交代劇には少々残念。セルビーが同郷の先輩、ジョー カルザゲ型の選手だったら話は別ですが。
WBCライト級戦:
王者ホルへ リナレス(帝拳/ベネズエラ)TKO10回2分57秒 挑戦者ケビン ミッチェル(英)
*1回目の前日計量に失敗しているリナレス。即行われた再計量で難なく事無きを終えた王者でしたが、実力拮抗者同士の一戦。打たれ脆さに定評のある(?)リナレスだけに、挑戦者のKO/TKO勝利もあるのでは?王座転落も大いに予想された試合前でした。
案の定、地元出身の挑戦者のペースで試合が動いたこの試合。9回終了時までの採点でも、若干英国人のリード。採点は2対0(86-84、88-82、85-85)でミッチャルでした。私(Corleone)も85対84の僅差ながら英国人がリードしているように思えました。また5回には、ショートの逆ワン・ツーで挑戦者がダウンを奪っています。
巧者リナレスを相手に試合内容でも上回っていた英国人ですが、結果として王者より打たれ脆いという欠点が試合結果につながってしまいました。
前半戦、そのラウンドの大部分を支配していた挑戦者。しかし王者の一発でグラッとしてしまい、ポイントをあえなく譲るという回が何度かありました。中盤戦は明白なリードを保った挑戦者。しかし左目上が大きく腫れ上がります。迎えた10回1分過ぎ、リナレスの右、そしてその後の連打でピンチに瀕したミッチェル。同回終了間際にストップを勧告されてしまいました。
今回の試合を含め3敗を喫しているミッチェル。そのすべてが世界戦でのKO/TKO負けです。ここまで打たれ脆いとまさに命取りですね。
ミッチェルと同様、これまでに3敗を喫し、そのすべてがKO/TKO負けというリナレス。しぶとさが付いてきた感があります。また以前より上体、膝を柔らかく使おうという意図が見られたこの試合でのリナレス。3階級制覇を達成していながら、まだまだ向上心があるという所も見せています。
IBFウェルター級戦:
王者ケル ブルック TKO6回2分51秒 挑戦者フランキー ギャビン(共に英)
*2ヶ月前の防衛戦に続きサウスポーの挑戦者を迎えたブルック。同国人であるギャビンは中々評価の高かった選手でしたが、王者との実力(特にスピード)は大きかったようです。
時々左構えにスイッチするという余裕を見せていた王者。個人的には無駄のないすり足気味のフットワークを大変評価しています。
同国のライバルに付け入る隙を与えずに2度目の防衛に成功したブルック。次戦を8月末に予定しているようです。
IBFフェザー級戦:
挑戦者リー セルビー(ウェールズ)負傷判定8回(3対0:80-72、79-73x2)王者イフジェニー グラドビッチ(露)
*これまで中国のマカオに3度、そして米国のど真ん中で防衛回数を重ねてきたグラドビッジ。軽い左ジャブを放っては動き回る(逃げ回る)セルビーを捕まえきれず大差判定負け。5度目の王座防衛に失敗しています。この王座交代劇には少々残念。セルビーが同郷の先輩、ジョー カルザゲ型の選手だったら話は別ですが。