DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ダルチニアン、3階級制覇の夢果たせず(WBAフェザー級)

2015年06月09日 01時59分19秒 | 世界ボクシング
先週末6日土曜日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦(レギュラー王座):
王者ヘスス クエジャール(亜)TKO8回1分4秒 挑戦者ビック ダルチニアン(豪)

*これまでに3度バンタム級で、そして今回の挑戦を含め2度フェザー級での世界王座獲得を目指したダルチニアン。フライ級、スーパーフライ級での王座時代には圧倒的な強さを見せ付けていたのですが、5度目の3階級制覇挑戦も実らずに終わってしまいました。

前回のフェザー級王座挑戦からちょうど1年。ニコラス ウォータース(ジャマイカ)戦では手も足も出なかったダルチニアン。しかし今回のクエジャール戦では、ベテランの上手さを随所に見せました。

小柄な挑戦者がアウトボクシングを展開。その意外な流れに王者は明らかに戸惑いを見せていました。7回終了時までの正式採点は分かりませんが、それまでの試合内容が競っていたことは事実です。私(Corleone)は68対65でダルチニアン優勢と見ました。

8回、ちょうどそのラウンドに入り1分が経過しようとした時、アルゼンチン人の左からの右がヒットし挑戦者がダウン。ダルチニアン陣営は迷う事なくそこでタオルを投入しています。

意外な苦戦で4度目の防衛に成功したクエジャール。今週末に試合を予定しているスーパー王者ウォータースとは少々実力の隔たりがあるようです。

ダルチニアン、現役続行なら一つ下のスーパーバンタム、もしくはバンタムでの再起が妥当な線でしょう。


ウェルター級10回戦:
ロバート ゲレロ 判定2対1(97-92、95-94、94-95)アーロン マルティネス(共に米)

*3ヶ月前にキース サーマン(米)の保持するWBA王座に挑戦し、大差判定負けを喫しているゲレロの再起戦。ゲレロは中堅選手相手に4回にダウンを喫する失態を演じながらも僅差の判定勝利を収めています。


フェザー級10回戦:
マービン ソンソナ(比)判定2対0(96-94x2、95-95)ジョナサン アレリャーノ(米)

*ちょうど1年前、ニューヨークでウィルフレド バスケス(プエルトリコ)に雪辱を果たし、2階級制覇達成に向け前進したかに見えたソンソナ。バスケス戦後上昇気流に乗ると予想されていましたが、今回が1年ぶりの試合となってしまいました。

そんなソンソナ。昨年11月にバスケスに判定負け(その時も0対2)を喫しているアレリャーノに思わぬ苦戦。何とか1年ぶりの試合に勝利を収めることに成功しています。そういえばこの夜、ライバルのバスケスも格下選手に不覚を取っていますね。
コメント
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