DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

後半戦は大荒れ。パヤノ、何とか防衛(WBAバンタム級:スーパー王座)

2015年08月16日 00時00分52秒 | 世界ボクシング
今月2日、米国・フロリダ州で行われた試合結果です。
WBAバンタム級戦(スーパー王座):
王者ファン カルロス パヤノ(ドミニカ)判定2対1(113-111x2、109-115)挑戦者ラウシー ウォーレン(米)

*昨年9月にパヤノがアンセルモ モレノ(パナマ)を下し、同王座を獲得した試合と立て続けに見ましたが、パヤノの試合は多少の違いはあれ今回の試合のようになるのではないでしょうか。



とにかく荒っぽいボクシングを展開するパヤノ。ゴングが鳴ればパンチが当たる/当たらないは構わずにパンチを出し続けます。出すものはパンチだけでなく、頭もガンガンと持って行きます。しかしモレノ戦、今回のウォーレン戦と負傷したのは自分自身。自業自得とはいえ、多分これが原因で近い将来に王座から転落するのではないでしょうか。パンチ、頭だけでなく肩で相手を突き上げる行為も頻繁に行うドミニカ人。その内反則負けになる可能性もあるでしょう。おまけに相手の後頭部、背中へも容赦なくパンチを打ち込むのですから。案の定パヤノは3回、その反則打で減点1を科せられています。

この試合のピークは何と言っても9回。レフェリーが試合を中断すること3回(もっとあったかもしれません)。一つは挑戦者が相手を投げ飛ばし、尚且つダウンしている相手にパンチを見舞ったために減点2が科せられます。また一つはパヤノが右目眉間、目じりと2箇所カットしたためのドクターチェックでした。ボクシングの1つの回は3分と決められていますが、この試合の9回は6分間近くの時間を要しました。

   

無意味に何度もリングに這いつくばったパヤノ。そんな王者の業を煮やしてか最終回、レフェリーはダウンを宣告しています。



どちらのサイドからみてもいただけない試合内容だったこの一戦ですが、パヤノが晴れて初防衛に成功。それと共にマイナー団体IBO王座も獲得しています。今後も荒れた防衛ロードが予測される王者ですが、中々の実力者である事は疑いのない事実。どのような防衛ロードを歩んでいくのでしょうか。個人的には9月に行われる同レギュラー王座戦の勝者との対戦/王座統一戦早期実現を希望します。
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