DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

バーネット、自滅(WBAバンタム級:スーパー王座ほか)

2018年11月07日 00時48分46秒 | 世界ボクシング
先週末3日・土曜日、英国で行われた試合結果です。
WBAバンタム級戦(スーパー王座):
挑戦者ノニト ドネア(比)TKO4回終了 王者ライアン バーネット(英)

*昨年6月、まったくの無名の状態でIBF王座を獲得し、世間をアッと言わせたバーネット。その勢いでWBAスーパー王座も吸収し、同王座の防衛も果たしています。対するドネアは日本のボクシング・ファンにも非常に評価され、親しまれている親日家。これまでにIBFフライ級から始まり、暫定王座を含めフェザー級までの5階級を制覇してきた21世紀初頭を代表する名選手。しかし2013年4月にギレルモ リゴンドー(キューバ)に敗れて以来、肝心な所で負け続けている感があります。

全盛期は過ぎ、しかも4月に同地で行ったカール フランプトン(英)戦はバンタム級より2階級上のフェザー級。ドネアにとり、不安材料が揃っていました。案の定、試合を支配していたのはバーネット。左ガードを下げたボクシングで、ドネアに対し元気いっぱいに戦っていました。


(いい感じで試合を進めていたバーネットでしたが...)

決して英国人の一方的なペースではありませんでしたが、やはりこの日のドネアからは以前のスピード、迫力は感じられませんでした。以前だったら相手を一発で沈めていたパンチにも威力はなく、逆にバーネットのどうでもないパンチを受ける有り様。試合がこのまま続けば、「フランプトン戦に続け連敗か」と思っていた矢先、バーネットにとんでもないアクシデントが発生します。

4回、右を強振、空振りした英国人が自身の右腰を抑えながらキャンバスに膝をついてしまいます。試合再開後、右パンチを放つ度に顔をしかめていたバーネット。その回終了後に、自身の怪我のために試合を放棄する羽目に。自分(Corleone)も2度ほど経験したことがありますが、腰の痛みって、突然来るんですよね。腰も含めて背中というのは体を支えている中心部。ここを痛めると、動けなくなりますよ本当に。自分の場合は、その個所をマッサージし、温め、一日休養したら翌日にはほとんど痛みが取れていました。まあこの怪我(事故)は、誰にでも起こる事だと思います。


(自滅していくバーネット。痛そう)

さて、本題に戻ります。思わぬ形で勝利を収め、バンタム級で世界王者に復帰したドネア。全4ラウンドの動きを見てみると。前途多難と見ます。特にドネアの持ち味であるスピードが、全盛期に比べると格段に落ちてしまいましたからね。


(勝者ドネアも複雑な表情)

こちらも思わぬ形で敗北を喫してしまったバーネット。個人的予想では、彼と井上が来年の今頃までには対戦している筈でした...。26歳とこれからの選手なだけに、まずは順調に怪我からの復帰を果たして貰いたいです。


(続けたいが続けられない...)


WBCスーパーライト級シルバー王座戦:
王者ジョシュ テーラー(英)TKO7回2分21秒 挑戦者ライアン マーティン(米)

*試合開始からゲームを支配し続けたテーラー。7回にマーティンからダウンを奪いそのままストップ勝利。シルバーという訳の分からない王座の4度目の防衛に成功するとともに、また一歩世界王座挑戦に近づきました。

全勝記録を14(12KO)に伸ばしたテーラー。今後がまだまだ楽しみな選手です。1年後には、一体いくつのベルトを腰に巻いているのでしょうか。
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