DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

「Best I faced」:マイケル モーラー(06‐04‐20)

2020年06月04日 22時31分40秒 | ボクシングネタ、その他雑談

米国のリング誌が不定期的に行っている「Best I faced」というコーナーがあります。これまで自分が対戦した相手で誰が一番強かったか、というインタビュー形式のものです。特に引退した選手のものになると、その選手を含めた当時の記憶と記録が蘇るため、かなり面白いです。最近はヘビー級の選手を中心に紹介していますが、今回も元ヘビー級王者の記事を掲載します。今回のインタビューはライトヘビー級王座を10度防衛し、ヘビー級では3度ヘビー級王座に就いたマイケル モーラー(米)。イベンダー ホリフィールド(米)やジョージ フォアマン(米)等、歴代の偉大な選手たちとの対戦も数多くあった名選手。モーラーのインタビューは、2018年5月に行われたもの。つい最近のものとなります。

(ライトヘビー級とヘビー級で世界王座を獲得した名選手モーラー)

ジャブの名手(Best Jab):
ワシリー ジロフ(カザフスタン)。初っ端から意外な回答になりました。ジロフといえば、防御お構いなしで撃ち合う超武骨なイメージがあります。モーラー、ジロフともにそのキャリアの晩年にあたる2004年師走に対戦。ポイントで大きなビハインドを背負っていたモーラーは、9回に大逆転のTKO勝利を収めています。

防御の技術(Best Defence):
ジョージ フォアマン(米)。1994年11月にヘビー級王座の初防衛戦で対戦したモーラー。上記のジロフ戦とは逆に試合をリードしていたのはモーラーでした。しかし10回、フォアマンが起死回生の一発でモーラーを沈め、20年ぶりに世界ヘビー級王座に返り咲きました。モーラー曰く、「フォアマンの長くて固いブロッキングのため、クリーンヒットを当てるのは難しかった」そうです。

頑丈なアゴ(Best Chin):
フランソワ ボタ(南ア)。1996年11月に返り咲いていたIBFヘビー級王座の初防衛戦で対戦。何度も強打を浴びながら立ち向かってくるボタの頑丈さに、驚きを隠せなかったそうです。

パンチのスピード(Fastest Hands):
バート クーパー(米)。1992年5月に、当時空位だったWBOヘビー級王座を賭け対戦。両者が共に2度のダウンを喫する大激戦の末、モーラーが5回で勝利。ライトヘビー級に続いてのヘビー級でも世界王座に就いています。この勝利によりモーラーは、史上初のサウスポー(左構え)の世界ヘビー級王者となりました。

足の速さ(Fastest Feet):
レスリー スチュワート(米)。1989年6月にWBOライトヘビー級の防衛戦で対戦。元WBA王者のスチュワートは、8回にモーラーの強打に捕まるまで王者を大いに苦しめました。

賢さ(Smartest):
イベンダー ホリフィールド(米)。1994年4月にホリフィールドを破りIBFとWBA王座を獲得たモーラー。1997年11月には王座統一戦で対戦。第一戦の失敗から向上していたホリフィールドの学習能力を賞賛しています。

強さ(Strongest):
クーパー。

パンチ力(Best Puncher):
デビット ツア(西サモア)。1990年代を代表する無冠の帝王。モーラーは30秒で沈められました。

技術者(Best Skills):
ここでもホリフィールド。

総合(Overall):
ホリフィールド。マイク タイソン(米)、リディック ボウ(米)、レノックス ルイス(英)と同様にホリフィールドを挙げています。

*今回のモーラーのインタビューは、予想外の答えがたくさん出てきて非常に面白かったです。

コメント
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