2020年6月23日の意見番です。
今月に入り、世界各地で徐々にではありますがボクシングの興行が再開されています。世界戦は現地時間の今日、ラスベガスで約3ヶ月半ぶりに行われることになっています。
この3週間余りの興行を振り返って見ると、旬を過ぎた元世界王者(カルロス モリナ)、現役の世界王者(シャクール ステップアップ)が無冠戦に出場、王座への返り咲きを目指す世界王者(ジェシー マグダレノ、ジャック クルカイ)、世界王座挑戦者経験者同士の対戦(ワッフ対ジョンソン)、将来の世界王者候補者(アグルバ、プラニア)など、その内容は多種多様。しかしそれらの試合は、無冠戦、インター王座戦、地域王座戦など、意味不明な暫定王座やシルバー、ゴールド王座は争われていませんでした。これを期に、それら不必要なタイトル戦が激減することを願っています。
ボクシングの興行が再開し始めたとはいえ、コロナウィルスの影響はまだまだ続いていく事でしょう。国境を跨いでの選手移動にまだまだ制限があるため、以前のように世界戦が頻繁に行われるまで時間がかかると思われます。リングに上がり試合を行ってこそプロボクサー。日本の現役世界王者たちも即防衛戦出場を目指すのではなく、無冠戦に出場するという選択も考えた方がいいのではないでしょうか。