先月26日、米国・コネチカット州で行われた試合結果です。
3団体スーパーウェルター級王座統一戦:
WBC王者ジャーメル チャーロ(米)KO8回21秒 IBF/WBA王者ジェイソン ロサリオ(ドミニカ)
*注目の3団体スーパーウェルター級王座統一戦。世界王者として実績で大きく上回るチャーロが、今年1月に番狂わせで世界のベルトを腰に巻いているロサリオを圧勝。WBC王座に加え、IBFとWBA王座を吸収することに成功しています。
初回から大きく動き出した今回の統一戦。スピードで上回るチャーロが、第一ラウンドに押し倒し気味でダウンを奪います。その後、ロサリオも徐々に、徐々にとペースの奪回を図りますが、6回に右のショートで再びダウン。最後はチャーロがボディー一発でライバルを仕留め完全決着。王者同士の統一戦でしたが、両者の実力差が少々あったように思えました。
主要4団体の内、3つのベルトを保持することになったチャーロ。チャーロを含めたスーパーウェルター級王者たちの顔ぶれは次のようになります(2020年10月5日付け)。
WBA(スーパー):ジャーメル チャーロ(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エリスランディー ララ(キューバ/1)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/1)
IBF:ジャーメル チャーロ(米/0)
WBO:パトリック テシェイラ(ブラジル/0)
OPBF(東洋太平洋):渡部 あきのり(角海老宝石/1)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/1)
日本:松永 宏信(横浜光/1)
*今後、チャーロはどのような路線を歩んで行くのでしょうか?やはり見たいのはテシェイラとの4団体王座統一戦ですね。こうして眺めてみると、ティム チュー(豪)の早期世界挑戦はないようです。
もしチューがチャーロに挑戦する場合、一番の注目点は豪州人がチャーロのスピードをどれだけ対処出来るかということでしょうね。ティムの実父で、元スーパーライト級王者のコンスタンチンは、ややゆったりとしたボクシングを展開しましたが、シャンベ ミッチェル(米)やザブ ジュダー(米)など、チャーロよりスピードがあった選手たちを見事に料理しました(ジュダーを捕まえるまでは手を焼いていましたが)。要はティムが偉大なる父ほどにパンチの当て感があるかという事になりますね。