最近(2021年10月4日ごろ)のニュースです。
1)昨年8月、実に6年ぶりにリング復帰を果たした元WBCスーパーウェルター級、WBC/WBOミドル級王者セルジオ マルティネス(亜)が先月末25日、再起後3度目の試合を行っています。今回マルティネスが迎えたのは、スーパーウェルター級で世界王座への挑戦の経験を持つ常連世界ランカーのブライアン ローズ(英)。マルティネスはそんな実力者を相手に、僅差ながらも明白な判定勝利を収めています(3対0:97-94x2、96-94)。
46歳のマルティネスが目指すのは、もちろん世界王座への返り咲き。一時は村田 諒太(帝拳)への挑戦を希望していた超ベテラン。今後の動向が気になります。
2)今月22日にカナダで予定されているWBCブリッジャー級初代王座決定戦。これまでオスカル リバス(コロンビア)とブライアント ジェニングス(米)により、この訳の分からないタイトルが争われる予定でした。しかしジェニングスが試合契約書にある対コロナウィルスのワクチン接種を拒否したため、試合出場が不可能に。代わって13戦全勝全KOのライアン ロジッキー(カナダ)が出場する事になりました。ロジッキーは何と、WBCクルーザー級で18位にランキングされている選手。しかもこれまで行ってきた多くの試合では、クルーザー級のリミットである200ポンドを大きく下回る体重で臨んでいます。そこまでしてこの試合を不必要なタイトル戦にする必要があるのでしょうか。
3)先日アンソニー ジョシュア(英)を破り、世界ヘビー級王座を奪取したオレクサンデル ウシク(ウクライナ)。ウシクはその試合で220ポンド(99.79キロ)の体重で臨んでおり、ブリッジャー級のリミットである224ポンド(101.6キロ)を下回るものでした。
4)WBAフライ級王者アルテム ダラキャン(ウクライナ)と、前暫定王者ルイス コンセプション(パナマ)が11月中に、ウクライナの首都キエフで対戦する見通し。
5)ミニマム級からスーパーフライ級の4階級でWBO王座を獲得してきた田中 恒成(畑中)。師走の11日に、スーパーフライ級の世界ランカー石田 匠(井岡)と対戦します。
6)昨年師走にサウル アルバレス(メキシコ)に一蹴されてた前WBAスーパーミドル級王者カラム スミス(英)が先月末25日、再起戦を行っています。この試合がライトヘビー級への本格的な進出第一戦目となったスミスは、世界挑戦への経験を持つレニン カスティリャ(ドミニカ)を2回で粉砕。順当な再スタートを切っています。