DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

「フューリー対ワイルダーⅢ」の前座試合(ヘビー級など)

2021年10月17日 05時35分56秒 | 世界ボクシング

今月9日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
ヘビー級12回戦:
前WBAゴールド王者ロバート ヘレニウス(フィンランド)TKO6回2分38秒 アダム コウナッキー(ポーランド)

*今年3月に顔を合わせた両雄による再戦。身長とリーチを生かしたアウトボクシングでライバルを突き放したヘレニウス。ほぼワンサイドの試合内容で初戦に続き、強豪から白星を奪う事に成功しました。

WBC米大陸/NABOヘビー級戦:
王者フランク サンチェス(キューバ)判定3対0(98-91x2、97-92)挑戦者エフェ アジャグバ(ナイジェリア)

*18戦全勝(13KO)のサンチェスと、15戦全勝(12KO)のアジャグバによる注目の無敗ヘビー級世界ランカー対決。試合を通じ、的確なパンチを当て続けたサンチェスに凱歌。全勝記録を19に伸ばすと同時に、保持する2つの王座の防衛に成功。念願の世界初挑戦に向け、一歩前進する事に成功しています。

2021年10月17日現在のヘビー級王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):トレーバー ブライアン(米/0)
WBC:タイソン フューリー(英/1)
WBC(暫定):ディリアン ホワイト(英/0)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/0)
WBO:オレクサンデル ウシク(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)

*ウシクは前王者アンソニー ジョシュア(英)との再戦に向け動き出すことでしょう。フューリーは、今月末に行われる暫定戦の勝者との試合が義務付けられています。ヘレニウス、サンチェスの世界挑戦はまだまだ先になるでしょう。

 

NABOスーパーミドル級王座決定戦:
エドガル ベルランガ(プエルトリコ)判定3対0(97-93x3)マルセロ コセレス(亜)

*2016年4月にプロデビューを果たしたベルランガ。昨年末までの段階で、16戦全勝16KOという戦績を築いてきました。しかもそのすべてを3分以内に終わらせるというとんでもない数字を残しています。4月に初の判定勝利(8回戦)を経験したベルランガが迎えたのは、世界王座への挑戦経験もあるコセレス。試合を通じ、ライバルを追い回したベルランガですが捕まえきれず。9回にはダウンも喫してしまいました。

2戦連続の判定決着、自身初のダウン。これをいい経験に捉え、再びKO記録を再開して貰いたいですね。

下記は2021年10月17日現在の、スーパーミドル級の各タイトルホルダーとなります。

WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/0)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/2)
IBF:カレブ プラント(米/3)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:アブダラ パジワパジ(タンザニア/0)

*来月早々にアルバレスとプラントによる4団体王座王座統一戦が行われる同級。ベルランガの世界初挑戦は、どんなに早くても来年後半でしょうね。

 

NABFフェザー級ジュニア王座決定戦:
ロベイシー ラミレス(キューバ)判定3対0(99-91x2、97-93)オーランド ゴンザレス(プエルトリコ)

*2019年8月のデビュー戦で黒星を喫した五輪2連覇(金メダリ獲得)のラミレス。その後は順当な路線を歩み今回の初のタイトル戦に漕ぎつけました。ラミレスが対戦したゴンザレスは、17戦全勝(10KO)という好戦績の持ち主。しかしラミレスはプロのキャリアで上回るプエルトリカンを終始圧倒。初の10回戦を戦う抜くと同時に、自身初のタイトルを獲得する事に成功しています。

気になるのは今回ラミレスが獲得した王座。フェザー級ジュニア王座というのは決してジュニアフェザー級(スーパーバンタム級)ではなく、れっきとしたフェザー級のタイトル。ユース王座のようなものなのでしょうか?

ラミレスが目指すのは、勿論プロでの金メダル(世界タイトル)。2021年10月17日現在の王者たちのラミレスのはターゲットは、下記のような顔ぶれとなっています。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/0)
WBC:ゲリー ラッセル(米/5)
IBF:キッド ギャラード(カタール/英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:清水 聡(大橋/0)
日本:丸田 陽七太(森岡/0)

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