今から30年前の1993年8月14日、米国ミシシッピー州ベイ・セントルイスで行われた試合結果です。
スーパーミドル級戦(10回戦):
IBFミドル王者ロイ ジョーンズ(米)KO6回1分57秒 スラニ マリンガ(南ア)
*この試合の3ヶ月前に、後にボクシング史に残る名選手となるバーナード ホプキンス(米)が相手だったとはいえ、期待外れの試合内容の末、僅差の判定で自身初の世界王座を獲得したロイ。既にこの時から減量苦が囁かれていました。
この試合でロイが対戦したマリンガは、それまでにスーパーミドル級で3度の世界王座への挑戦の経験を持つ実力者マリンガ。無冠戦とはいえ、かなりの好カードが実現しました。
圧倒的なスピードと、運動神経で試合を進めていったロイ。マリンガも、固いガードからクリーンヒットを許さず、中々の抵抗を見せます。ロイが有利に試合を進めていきますが、試合はどちらかというと小康状態が続きます。
しかし6回、ジョーンズが驚くべきパンチで一気に試合を終わらせてしまいました。その回も終盤に差し掛かろうとしたその時、ロングの左フックをクリーンヒットさせたロイは、電光石火ショートの左フック、右のショートアッパーを続けざまにヒットし南アフリカ人を一瞬で片付けてしまいました。そのパンチがあまりにも早かったため、2発目の左フックショートパンチはスロー再生ではなくては確認が出来ませんでした。
(無冠戦ながらも好カードが実現)/ Photo: Youtube
無冠戦とはいえ、会心のパフォーマンスで白星を加えた後のスーパースター。この試合では、スーパーミドル級のリミット(168ポンド/76.2キロ)に近い166ポンド/75.3キロで計量をパスしています。
この試合を見直し、改めてロイのスピードと運動神経の高さが異常だったということが再確認することができました。現在のスーパーミドル級4冠王サウル アルバレス(メキシコ)は好選手です。しかし2023年時点での現役最高選手の一人であるカネロ(アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンという意味。)でも、ロイの前では普通のボクサーになってしまうでしょうね。
この試合がその57戦のキャリアの中で唯一の米国での試合となったマリンガ。後にWBCスーパーミドル級王座を2度獲得した猛者という事を付け加えておきましょう。