先週末26日・土曜日、ポーランドで行われた試合結果です。
3団体ヘビー級戦(王座統一戦):
IBF/WBAスーパー/WBO王者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)KO9回48秒 WBAレギュラー王者ダニエル デュボア(英)
*2016年9月に、ポーランドで自身初の世界タイトルであるWBOクルーザー級王座を獲得しているウシク。その試合以来の同地での試合となりましたが、持ち前のサウスポー(左構え)スタイルからの安定したボクシングでデュボアに圧勝。8回には連打から、そして9回には右ジャブで英国人からダウンを奪っています。
問題は5回、デュボアがウシクのベルトラインに放ったパンチでウクライナ人からダウンを奪いました。しかしレフィリーは反則打としてダウンをみなさず、ウシクに5分間の休憩時間を与えました。見方によってはウシクはレフィリーに救われ、デュボアは絶好機を逃してしまったとも言えるでしょう。
この試合を通じ、改めてウシクの技術は世界一級品であることを証明しました。同時にウクライナ人は、「ボディーに弱点があるのでは?」という事も知らしめてしまったのではないでしょうか。
一年ぶりの試合に勝利すると同時に、統一王座の2度目の防衛に成功したウシク。今後は再びWBC王者タイソン フューリー(英)との王座統一戦実現を目指していきます。もしフューリー戦が実現しない場合は、IBFの指名挑戦者フィリップ フルゴビッチ(クロアチア)との防衛戦に臨むことになるようです。
2009年から2人、あるいはそれ以上の世界王者が君臨していたWBAヘビー級。今回のウシクの勝利により、WBA最重量級王座がようやく1つにまとまりました。下記は2023年8月30日現在のヘビー級のタイトル保持者たちとなります。
WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数2)
WBC:タイソン フューリー(英/3)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO(暫定):張 志磊(中国/0)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)