DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

コラーゾ、ノックアウトをKO(2団体ミニマム級)

2024年11月20日 05時08分37秒 | 世界ボクシング

先週末16日、サウジアラビアで行われた試合結果です。
2団体ミニマム級戦(王座統一戦):
WBO王者オスカル コラーゾ(プエルトリコ)TKO7回1分29秒 WBA王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)

*もう10年も前となる2014年10月に、まずは暫定王者としてWBAの最軽量級王座に就いたフレッシュマート。この2年あまり、様々な要因でブランクを作ってしまいました。しかし9月には豪州のリングで防衛を飾るなど、まだまだ過去の存在ではない事をアピールしています。

対するコラーゾは、コロナ禍直前の2020年2月にプロデビューを果たし、昨年5月に現WBC王者メルビン ジェルサレム(比)を破りWBOタイトルを獲得したばかりの新鋭世界王者。実力もさることながら、最軽量級としては珍しく大手プロモーターに目をかけられるなど、幸運時的な面もあります。常に日陰を歩む最軽量級にとり、ある意味救世主的存在と言っていいでしょう。

試合はタイ人がプレッシャーをかけ、プエルトリカンが力強く迎え撃つ展開となります。コラーゾが左右のボディーでフレッシュマートに襲い掛かれば、WBA王者がそれを的確な右ショートパンチで迎え撃つ。見ごたえのある攻防が続きます。

経験の浅いWBO王者が試合を有利に進みる中、6回に大きな動きがあります。その回の終盤にコラーゾの見事な右フックが炸裂し、不倒のノックアウトがダウン。その回終了のゴングに助けれらるのが精一杯でした。

痛烈なダウンからのダメージが抜けきらないまま7回を迎えたノックアウト。誰が見ても彼がノックアウトされるのは時間の問題でした。そしてこの回の中盤、プエルトリカンの右フックが再び炸裂し、タイ人がまたしてもダウン。驚異的な精神力で再度戦いに臨んだノックアウトでしたが、最後は左アッパーで仕留められゲームセット。コラーゾが見事なパフォーマンスを見せ、これまで保持していたWBOタイトルの防衛回数を伸ばすと同時に、WBA王座の吸収に成功しました。

敗れたとはいえ、好試合の立役者の一人としてその役割を果たしたノックアウト。本人次第で、まだまだ世界のトップ戦線で戦い続ける事が出来るでしょう。

 

長期政権を築いていた王者が陥落し、大きな動きが起こった最軽量級。下記は2024年11月20日現在の、ミニマム級王者たちとなります。

WBA:オスカル コラーゾ(プエルトリコ/防衛回数0)
WBC:メルビン ジェルサレム(比/1)
IBF:ペドロ タドゥラン(比/0)
WBO:オスカル コラーゾ(プエルトリコ/4)
OPBF(東洋太平洋):石井 武志(大橋/0)
WBOアジア太平洋:小林 豪己(真正/1)
日本:松本 流星(帝拳/0)

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