DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ラミレス、WBO王座を吸収(2団体クルーザー級)

2024年11月22日 05時46分38秒 | 世界ボクシング

先週末16日、サウジアラビアで行われた試合結果です。
2団体クルーザー級戦(王座統一戦):
WBA王者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)判定3対0(116-112x2、116-113)WBO王者クリス ビラム=スミス(英)

*今年の3月にWBA王座を獲得し、2階級制覇を達成したラミレス。6年前までは2階級下のスーパーミドル級(168ポンド/76.2キロ)のWBO王者でした。下の階級から上がってきたラミレスですが、2017年の秋のプロデビュー以来クルーザー級(200ポンド/90.72キロ)で戦い続けているビラム=スミスに全く体負けせずにフルラウンドを戦い抜くことに成功。僅差ながらも明確な判定勝利を収め、ビラム=スミスが保持していたWBO王座を吸収しています。

スーパーミドル級王座を返上してから6年。徐々に体重を増やしながら、同級の参戦してきたラミレス。その間にはこの2階級の中間に位置するライトヘビー級での世界戦も経験しています。しかしそれでも32ポンド/14.5キロというのは凄まじい増量ではないでしょうか。

元々その技術に定評があったラミレス。この試合でもそのスキルを随所に見せています。サウスポー(左構え)から丁寧に右ジャブを付きながら英国人を責め立てるラミレス。ビラム=スミスもそれに対し左ジャブで堂々と応戦していきます。そんな中、メキシカンが大柄な体格にそぐわない、細かい左右の動きでWBO王者のパンチを外していくという芸当を見せます。

両者がお互いに譲らない激しいパンチの応酬が続いた一戦でしたが、結局はその小さな動きが結果に反映されることになりました。欧州の強豪たちを連破し、早くも2冠王となったラミレス。今後は残り2つのベルトを追い求めていくことになるでしょう。

 

一戦ごとに同級での存在感を増しているラミレス。下記はラミレスが2冠を保持しているクルーザー級の、2024年11月21日現在の王者たちとなります。

WBA:ヒルベルト ラミレス(メキシコ/防衛回数1)
WBC:ノエル ゲボール(アルメニア/0)
IBF:ジェイ オペタイア(豪/1)
WBO:ヒルベルト ラミレス(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デビット ニーカ(Nyika)(ニュージーランド/0)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする