今月15日、米国テキサス州で行われた試合結果です。
WBCウェルター級戦:
王者マリオ バリオス(米)引き分け(1対1:116-110、113-113、112-114) 挑戦者アベル ラモス(米)
*打ち合い好き同士による一戦は、それにそぐわぬ大激戦となりました。先制したのはバリオス。初回半ばに右ストレートでラモスをダウン寸前までに追い込むと、2回に同じパンチで挑戦者をフロアに送ります。
これまでに世界トップ戦線に迫りながらも、中々最後の壁を破れなかったラモス。この一戦ではダウン後に意地を見せます。ダメージの抜けきらない中辛抱強く反撃のチャンスを伺ってたラモスに6回、大きなチャンスが訪れます。お返しとばかりに見事なワンツーでバリオスからダウンを奪うと、その後は立つ続けにビックパンチをクリーンヒットを当て、王者をあと一歩まで追い込みます。
その後は両者が顔面血みどろにさせながら打ち合いを続け試合終了のゴングを聞く事に。結果は痛み分けで勝者決定ならず。しかしこの試合が行われた元世界ヘビー級王者の半公式試合より、よほど素晴らしい試合でした。出来ればバリオス、ラモスのいずれかが、絶対王者テレンス クロフォード(米)に挑戦する試合を観たかったです。
世界王座の一つで大激戦が行われたウェルター級。2024年11月26日現在の、同級の王者たちは下記のようになります。
WBA:エイマンタス スタニオニス(リトアニア/防衛回数1)
WBC:マリオ バリオス(米/2)
IBF:ジャロン エニス(米/3)
WBO:ブライアン ノーマン(米/0)
OPBF(東洋太平洋):佐々木 尽(八王子中屋/1)
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/4)
日本:セムジュ デビット(ウガンダ/中日/0)