DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

有川、ライバルを破り初防衛に成功(日本ウェルター級)

2016年11月20日 00時41分30秒 | 日本ボクシング
先週14日・月曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ウェルター級戦:
王者有川 稔男(川島)TKO4回27秒 挑戦者大川 泰弘(ワタナベ)

*3年前の8月に8回戦で対戦している両選手。その時は大川が2対1の判定勝利を収めています。その初戦の結果が反映されてか、日本王座に先ず挑戦したのは大川でした。大川は今年の1月、当時空位だった王座を新藤 寛之(宮田)と争いますが判定負けを喫し王座奪取ならず。その試合から3か月後、有川が新藤を破り現在の地位を手に入れています。

試合前から接戦が予想された今回の両者による再戦。初回から激しい打撃戦が繰り広げられることになりました。

先制したのは大川。2回に右フックで王者からダウンを奪っています。そのダウンからダメージを引きずった有川ですが反撃に転じます。左右のパンチを次々に当てていき挑戦者を極地に陥れます。最終回となった4回、有川のパンチが決まり続けたところでレフィリーが試合をストップ。王者が逆転の末に勝利。王座の初防衛に成功するとともに、ライバルに3年越しの雪辱を果たすことに成功しています。

次の防衛戦を来年のチャンピオン・カーニバルで予定している有川。大川同様、以前自身が敗戦を喫している坂本 大輔(角海老宝石)との雪辱戦になる事が濃厚なようです。2014年4月に行われた「有川対坂本」。その時は僅か69秒で坂本が勝利を収めています。
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今週末の試合予定

2016年11月19日 02時09分50秒 | 世界ボクシング
2016年11月第3週末の試合予定です。

19日 土曜日
ドイツ
IBOクルーザー級戦:
王者マルコ フック(独)対 挑戦者ドミトロ クカー(ウクライナ)

米国・ネバダ州
3団体統一ライトヘビー級王座戦:
王者セルゲイ コバレフ(露)対 挑戦者アンドレ ワード(米)

*試合カードとしては間違いなく今年1番の注目カードでしょう。ただ、両選手とも技術が非常に高いだけに、激戦ではなく高度な技術戦になるのではないでしょうか。


23日 水曜日
大阪・住吉スポーツセンター
OPBF(東洋太平洋)ミドル級戦:
王者ドゥワイト リッチー(豪)対 挑戦者太尊 康輝(六島)

OPBFスーパーウェルター級戦:
王者細川 貴之(井岡弘樹)対 挑戦者大石 豊(六島)

WBCユース・バンタム級戦:
王者丸田 陽七太(森岡)対 挑戦者ジョー テホネス(比)

WBOアジア・太平洋スーパーフライ級王座決定戦:
向井 寛史(六島)対 インタノン シッチャモアン(タイ)

WBOアジア・太平洋フライ級王座決定戦:
坂本 真宏(六島)対 木村 翔(青木)
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ガルシア、統一戦に前進(色々:11‐18‐16)

2016年11月18日 03時25分49秒 | 世界ボクシング
最近(2016年11月18日ごろ)のニュースです。

1)WBCウェルター級王者のダニー ガルシア(米)が先週末12日、米国・ペンシルバニア州フィラデルフィアのリングに登場。世界ランカーのサムエル バルガス(コロンビア)と無冠戦10回戦で対戦し7回TKO勝利を収めています。この勝利によりガルシアは、かねてより噂されていたWBA同級王者キース サーマン(米)との王座統一戦に向けて大きく前進したことになります。その注目の統一戦は3月4日に予定されています。

2)王座統一戦といえば新年早々の1月14日、スーパーミドル級で決行の見通し。WBC王者バトゥ ジャック(スウェーデン)とIBF王者ジェームス デゲール(英)がそれぞれの王座を賭け対戦します。

3)すでに2つの王座を保持しているスーパーライト級WBO/WBC王者のテレンス クロフォード(米)が来月10日、ジョン モリナ(米)を相手に防衛戦を予定しています。この試合はクロフォードの地元である米国のど真ん中であるネブラスカ州で開催されます。クロフォードが地元のリングに登場するのは昨年10月以来となります。

4)その一週間前の3日、クロフォードの対抗王者であるエドゥアルド トロヤノフスキー(露)が、ジュリアス インドンゴ(ナミビア)を相手に保持するIBF王座の3度目の防衛戦に臨みます。

5)WBOクルーザー級王者アレくサンデル ウシク(ウクライナ)が来月17日、米国でのデビュー戦を行います。ウシクと対戦するのは、南アフリカのタビソ マクヌ。

6)昨年7月以来実戦から遠ざかっているフリオ セサール チャベス(メキシコ)。来月10日に、ドイツのドミニク ブリッチと10回戦で対戦します。
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藤本、2度目の挑戦へ(OPBFヘビー級)

2016年11月17日 00時04分26秒 | 世界ボクシング
来年(1月)14日、後楽園ホールで予定される試合です。
OPBF(東洋太平洋)ヘビー級王座決定戦:
藤本 京太郎(角海老宝石)対 ウィリー ナシオ(豪)

*先ほどBoxRecを検索していたら、上記のような情報を発見。まだ藤本陣営からの正式な発表は聞かれていませんが、当初よりこの日に試合を予定していた藤本。多分実現するでしょうね。

OPBF王座はこれまでにジョセフ パーカー(ニュージーランド)が保持していましたが、パーカーは来月、WBO王座の決定戦に出場する事が決定しています。そのために同王座は空位となっています。

藤本と対戦するナシオは10勝(9KO)1敗(1KO)負けの記録を持った如何にもヘビー級らしい戦績の持ち主。今年2月に豪州国内王座を獲得し、先月にはその王座の初防衛に成功しています。藤本が同王座に挑戦するのは2012年大晦日以来2度目。その時は今回と同様に空位の王座決定戦に出場しましたが、5回TKO負けを喫し王座奪取なりませんでした。その時藤本を破っているソロモン ハウモノ(豪)よりかなり実力が劣ると予想されるナシオ。藤本の王座奪取(出来ればヘビー級らしく豪快に)を期待しましょう。
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結果は様々(OPBF戦x4)

2016年11月16日 00時08分33秒 | 世界ボクシング
先週11日・金曜日、神戸市立中央体育館で行われた試合結果です。
OPBFライト級戦:
王者中谷 正義(井岡)TKO7回1分35秒 挑戦者アラン タニギャ(比)

*2014年1月に、敵地である後楽園ホールに乗り込み、僅差の判定ながらもプロ7戦目で堂々の王座奪取を果たしている中谷。その後の飛躍が期待されていたのですが、この1年はずいぶん影の薄い存在となってしまいました。試合には確実に勝利を収め、防衛記録も順当に伸ばしているのですが、どうしてでしょうかね?

何はともあれ、元同団体のスーパーフェザー級王者タニギャを一蹴し、6連続防衛に成功した中谷。まだまだその能力は高いものであることを証明しています。


OPBFスーパーバンタム級戦:
王者久保 隼(真正)TKO4回2分56秒 挑戦者リム ジウヌク(韓国)

*世界3階級制覇を達成している長谷川 穂積の後輩である久保。同じサウスポーの偉大なる先輩の影響は大きいようで、右ジャブとフットワークで挑戦者を翻弄。最後は連打で仕留め、昨年師走に獲得した王座の2度目の防衛に成功しています。


OPBFスーパーバンタム級戦:
挑戦者マーク ジャン ヤップ(比/六島)TKO5回2分19秒 王者山本 隆寛(井岡)

*挑戦者が主導権を握り続けたバンタム級戦。5回に逆転を狙った山本にヤップの右が当たり王者を危機に陥れます。その後立て続けにダウンを奪った挑戦者が勝利を収め、ヤップが異国の地で自身37戦目にして初の王座獲得に成功しています。


OPBFミニマム級王座決定戦:
山中 竜也(真正)判定3対0(119-109、118-110、117-111)メルリト サビーニョ(比)

*今回の4大タイトルマッチで唯一の判定決着となった最軽量級戦。王座戦初登場の山中が元WBO王者に大差の判定勝利を収め、真正ジムに現役2本目のOPBF王座を持ち帰ることに成功しています。
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小野、敵地で王座奪取なるか?(WBAミニマム級)

2016年11月15日 00時24分37秒 | 世界ボクシング
来月(12月)14日、タイで予定される試合です。
WBAミニマム級戦:
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)対 挑戦者小野 心(ワタナベ)

*2014年5月に、当時のIBF同級王座を保持していた高山 勝成(仲里)に挑戦した経験を持つ小野。敵地タイに乗り込んでの2度目の世界挑戦が決定しています。

小野はこれまで、高山への世界挑戦と、9月の日本王座挑戦以外は一つ上のライトフライ級を主戦場にしてきた選手。相手の持ち味を殺す、対戦者にとって嫌なボクシングをする選手です。小野の挑戦を受けるフレッシュマートは、その名前に反してKOパンチャーではなく、どちらかというとオールラウンダーな選手。暫定王者時代から含め今回が5度目の防衛戦となる中々戦力の整った選手です。

師走といえばその月末に、小野にとって3人の同僚が世界戦に出場します。ジムの規模としては決して大手とは言えないワタナベジム。小野へのバックアップは十分行き届くのでしょうか?タイといえば日本の選手にとって正に鬼門。同級ではまともな実績のない小野だけに、かなり厳しい試合が予想されます。その小野が敵地でどんな大和魂を見せてくれるか。そのあたりが最大の勝負の分かれ目となるのではないでしょうか。
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一翔、王座統一なるか?(WBAフライ級)

2016年11月14日 01時07分47秒 | 世界ボクシング
大晦日に京都市の島津アリーナ京都で予定される試合です。
WBAフライ級王座統一戦:
レギュラー王者井岡 一翔(井岡)対 暫定王者スタンプ キャットニワット(タイ)

IBFスーパーバンタム級戦:
王者ジョナタン グスマン(ドミニカ)対 挑戦者小國 以戴(角海老宝石)

*以前から予想されていた一翔とスタンプによるWBAフライ級内での王座統一戦。一翔にとって、少々歯ごたえのない一戦になるかもしれませんが、この試合が明白な決着がつけばWBAフライ級王者はただの一人に落ち着くわけですよね。

WBAフライ級と同じ興行では、既に試合が発表されていたIBFスーパーバンタム級戦も行われます。しかし何で京都開催に落ち着いたんでしょうかね?
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パッキャオ、予想通りの王座返り咲き(WBOウェルター級他)

2016年11月13日 02時05分19秒 | 世界ボクシング
今月5日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOウェルター級戦:
挑戦者マニー パッキャオ(比)判定3対0(118-109x2、114-113)王者ジェシー バルガス(米)

*今年の前半期、一時ながらも現役を引退していたパッキャオ。ピークが過ぎつつあるにしろ、まだまだバルガスには荷が重い相手だったようです。

2回に軽いダウンを奪ったパッキャオはそのまま明白な判定勝利でゴールイン。世界タイトル戦としては2年ぶりの勝利を収める事に成功しています。今後のパッキャオの対戦候補として挙がっているのは、来月に防衛戦を控えているWBCとWBOスーパーライト級の統一王者であるテレンス クロフォード(米)、来年3月に王座統一戦を行う予定のWBAウェルター級王者キース サーマン(米)とWBC同級王者のダニー ガルシア(米)。フロイド メイウェザー(米)との再戦がどうだらこうだらと騒がれているようですが、その一戦実現にはあまり興味が沸いてきません。


WBOフライ級王座決定戦:
鄒 市明(中)判定3対0(120-107x2、119-108)クワンピチット 13リエン エクスプレス(タイ)

*絶対王者だったファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)が同級を卒業したために空位となっていた王座の決定戦。鄒が2年前にも大差判定勝利を収めているタイ人を寄せ付けずに判定勝利。中国人としては史上2人目の世界王座奪取を果たしています。

現在鄒への挑戦権を持っているのが、ライトフライ級から転向してきた強豪ドニー ニエテス(比)。両者の対戦が実現の場合、試合地はどこになるのでしょうかね?そのあたりも気になります。
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今週末の試合予定

2016年11月12日 00時05分34秒 | 世界ボクシング
2016年11月第2週末の試合予定です。

12日 土曜日
モナコ
WBAインターコンチネンタル・ヘビー級王座決定戦:
前WBA暫定王者ルイス オルティス(キューバ)対 マリク スコット(米)

WBAバンタム級戦(レギュラー王座):
王者ジェームス マクドネル(英)対 挑戦者リボリオ ソリス(ベネズエラ)

WBAスーパーフェザー級戦(レギュラー王座):
王者ジェイソン ソーサ(米)対 挑戦者スティーブン スミス(英)

メキシコ
IBFミニマム級戦:
王者ホセ アルグメド(メキシコ)対 挑戦者ホセ アントニオ ヒメネス(コロンビア)

米国・ペンシルバニア州
ウェルター級10回戦:
WBC王者ダニー ガルシア(米)対 サムエル バルガス(コロンビア)


14日 月曜日
後楽園ホール
日本ウェルター級戦:
王者有川 稔男(川島)対 挑戦者大川 泰弘(ワタナベ)
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マグダレノ、ドネアに明白な勝利(WBOスーパーバンタム級)

2016年11月11日 00時51分12秒 | 世界ボクシング
先週末5日・土曜日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOスーパーバンタム級戦:
挑戦者ジェシー マグダレノ(米)判定3対0(116-112x2、118-110)王者ノニト ドネア(比)

*試合後、ドネアが出された判定について大いに不満があるという記事を目にしました。まあ、敗れれば愚痴も言いたくなるでしょう。しかしこの試合でドネアの判定勝利はまずなかった、とはっきりと言えます。

ドネアのあだ名は「フィリピンの閃光」。パンチ力もさることながら、そのスピードでそのスーパースターの地位を築き上げてきました。ドネアは2013年4月にスピードで勝負するギレルモ リゴンドー(キューバ)に敗北を喫しています。その敗戦もリゴンドーの技術に喫したもので、決してスピードではキューバ人に劣ってはいませんでした。

スピードを主体にするドネアですが、今回のマグダレノとの対戦ではフルランドを通じて遅れをとることになりました。

世界初挑戦の挑戦者らしく、やる気満々で飛び出していったマグダレノ。そのサウスポー・スタイルから先手先手で攻撃を仕掛けていきます。右ジャブを放ち続ける挑戦者。そのフットワークにもスピードがあり、ドネアはどうしても後手の局面から打開できません。


(スピードでドネアを上回ったマグダレノ)

中盤戦に入っても勢いの落ちないマグダレノ。6回には右を何度かクリーンヒットさせ、8回、そして9回には比国人にカウンターパンチを当てグラつかせることに成功しています。


(試合を通じて冴えわたったマグダレノの右)

しかしそこで崩れ切らないのがベテランの域に入ったドネア。10回には逆に右ショートで挑戦者を危機に陥れます。11回、12回とドネアは攻め続けます。時折いいパンチを当てるのですが、同時にカウンターを貰ってしまう場面も多々。やはりスピードではマグダレノに劣ってしまったようです。


(終盤戦、ドネアも奮戦しますが...)

判定結果は上記の通り。118対110は少々ドネアに厳しいように思えますが、116対112は妥当に感じます。24戦目にして大物を破って念願の世界王座を獲得したマグダレノ。今後どのような路線を歩んでいくのでしょうか。トップランク社(ボブ アラム氏)のバックアップがあるので、よほどのことがない限り安定したキャリアを突き進んでいくでしょうね。

新王者との再戦を熱望しているドネアですが、両者の相性からして返り討ちに合いそうな予感がします。もし再戦を避けるようならどの王座をターゲットにしていくのでしょうか。こちらも今後の路線が気になるところです。
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