早春賦 2010-02-08 02:47:14 | Weblog 立春は過ぎたが、東京は冷たい北風が吹き荒れる名のみの春。 谷の鶯も時にあらずと鳴くことをためらっているのだろうか。 青く澄んだ空に散りばめられた、真珠のように光り輝く白い宝石が風に揺れ、角(つの)ぐむ木蓮の芽が余寒に震えていた。 ◇木蓮の芽◇ 新しい 筆先のような 冬の芽 冷たい空に 「春」という絵を 描こうとしている -星野富弘さん- 空に春を描くのは木蓮の芽だけではない。大きな太い筆が空に向かって角を出している。 『春と聞かねば 知らでありしを 聞けばせかるる 胸の思いを』と「早春賦」は歌う。空に春を描く大小の筆が、春は間近と教えてくれる。