勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

セキュリティー

2010-06-14 15:21:17 | Weblog
 PCを扱う上でセキュリティーは大事な要素になっている。記憶力の衰えにより、IDやパスワードを忘れて苦労することも度々。そんなときのためのバックアップも、必要に迫られないと怠りがちである。

 日付の変わろうとする真夜中、軽い夜食と飲み物を買いに、住まいの直ぐ隣のコンビニに行こうと玄関を出た。その時、何故か手元が狂って、ドアのアームロックを完全に倒さないままドアを閉めてしまった。『シマッタ!( ̄□ ̄;)』などとしゃれを言ってる場合じゃない。再びドアを開けてみると、案の定、バネ式のアームロックがかかってドアが開かない。困った、どうしよう。 

 
 部屋に入る術はない。辛うじてベランダ側のドアは開けたままである。ベランダには避難梯子があり、上階のベランダから降りることができる。しかし真夜中に上階の老夫婦は寝ているだろう。以前お孫さんが来ると、一日中部屋の中を暴れまわる音に業を煮やした僕は、注意を促しに行ったことがある。その後も親しく挨拶や会話は交わしていたのだが、こんな真夜中にお願いに上がることはためらわれた。しかし、背に腹は変えられない。

 エントランスから呼び出すも応答はない。躊躇しながらも3度ほど呼び出してみたが応答なし。思案投げ首、名案も浮かばずオロオロするばかり。

 管理人室の前にある貼り紙には「緊急連絡先」として、管理会社の24時間対応のコールセンターのフリーダイヤルが表示してある。しかし、手に持っているものは、小銭入れとそれに付いているドアの鍵だけ。携帯も部屋に置いたままである。

 覚えの悪い頭で、10桁の番号を必死で記憶する。近所には公衆電話など見当たらず、コンビニにもない。歩き回った末、やっとのことでボックスの公衆電話を探し当てた。藁にもすがる思いでうろ覚えの番号をダイヤルする。音声ガイダンスに従い、コールセンターを呼び出すことができた。

 コールセンターで教えてもらった『カギの救急車』 なるところへ電話するも、電話番号を間違えている。「ナンテコッタ」と自虐的になりながらも、再ダイヤルでつながった。わけを話すと、他の場所に行っているので、1~2時間かかるという。費用も23,000円プラス消費税がかかり、現金払いだという。この際金額の問題ではない。すべてを了承して、来て貰うことにした。

 怪しげな男と思われても仕方ない。真夜中にマンションのエントランスで待つこと1時間ほど。防犯整備士の肩書きを持つ、若いお兄ちゃん。丁寧な対応である。開けることができるのか、またどうやって開けるのかを問いながら、部屋の前まで案内する。

 驚いたことに、扉の覗き穴の小さなレンズを外し、そこから挿入した器具を操り、何度か試しながらも見事にアームロックが外された。不注意による、眠気も吹き飛ぶほどの真夜中の騒動は、こうして解決したのである。

 ちなみに、この防犯設備士の青年・高橋君の、丁寧な対応と手際の良さは、特筆に値するものであった。待たせたからと、20,000円に値引きまでしてくれた。そして、これからまだ依頼者があり、そちらに行くという。世の中、僕のような慌て者が居るものだなぁ。( ̄□ ̄;)