勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

団十郎朝顔

2012-09-10 00:20:10 | Weblog
 朝顔の季語はだとか。2ヶ月前の朝顔市で買った朝顔が、今を盛りと元気に咲いている。蔓が延びないようコンパクトに仕立てた鉢植えは、買ったときには花の色がわからなかった。咲いてからのお楽しみと、元気な苗を選んだ。ところが最初に開いた花を見て失望した。


 「団十郎朝顔」と名付けられた海老茶色の朝顔は、二代目市川団十郎が、歌舞伎十八番のひとつ「暫」で用いた衣装の色にちなんだものらしい。しかし、朝顔は鮮やかな青や、紫、ピンク、赤などが好き。茶色の「団十郎朝顔」は好きになれない。


 ある日友人が言う、「嫌い嫌いといってると、花は咲いてくれないよ」と。そこで、朝夕の水遣りは、優しい気持ちを持つことにした。


 暑い暑いと言いながらも、陽が落ちる頃の風には秋の匂いがする。秋の季語を持つ朝顔は、これからもベランダを舞台に、暫くは大見得を切りながらにらみを利かせてくれることだろう。