勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花筏

2013-04-03 23:54:42 | Weblog
 「花に嵐」とか「月に群雲花に風」などといい、好事魔多しだが、盛りを過ぎ花吹雪となって舞う桜に追い討ちをかけるように、東京では春の嵐が吹き荒れた。


 先日まで花見客で賑わった浅草の山谷掘公園に突然出現した、春の嵐の置き土産の水たまりと、水面に浮かぶ花びらが、桜バージョンにライトアップされたスカイツリーの葉桜の下に浮く影に、花を咲かせたようでもある。


 散ってなお美しく水面に咲いた桜の花びらは、花筏(はないかだ)となって風に漂い、誰もいなくなった山谷掘公園を花明かりで照らしている。


 時々吹く強風は、花筏を急流に巻き込むような花びらの渦にして、儚い命を惜しむかのように、嵐も過ぎた春の宵が静かに更けていった。