勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

バラが咲いた

2013-04-19 23:09:07 | Weblog
 子供の頃、大人たちが、盆栽や鉢植え、庭の植物を眺める姿に、なにが楽しいのだろうと思ったことがある。花は嫌いではなかったが、じっと眺めることはなかった。父が大切に育てていた何鉢かの大輪の菊の芽を、叱られた腹いせに摘んだこともある。

今、我が家のベランダには次々と花が咲き、明日に向かって芽を伸ばしたり、青々と葉を茂らせる植物が生き生きとしている。そんな花たちを見ているだけでうれしくなるのは歳のせいなのか?


 4月とはいえ、昨日は夏のような天気かと思えば、今日は冬のような寒さ。夏と冬が交互にやってくる不安定な天気に、外出時の洋服に苦労している。今を盛りとベランダに咲いた2種類のバラの花は、暑かろうが寒かろうが、何も文句を言わずただ黙って咲いている。人は寒ければ一枚余計に着ればいい。花たちは早く咲いたことを後悔してはいないのだろうか?


 満開に近づいた黄色いモッコウバラが風に揺れるとき、ベランダにいる僕は子供のときに見たあの大人の姿になっている。見ていても花も葉も芽も、なにも変わらないのに、ただそこにいるだけでやさしくなれそうな気がする。


 今にも開こうとするナニワノイバラの蕾は、今日の寒さに咲くことをためらっているのかもしれない。しかし、開いてしまった花は、もう一度花びらを閉じることもできず、健気に寒空に向かって耐えている。


 世の中、寒くなることや熱くなることが次々と起こっている。そんな時、ただ黙って咲く花に向かって話しかけてみる。花は何も云わないが、心に癒しを運んでくれるから。